飛び級A1のその後

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實森美祐

1月から適用される2022年前期のA1級ボーダーが6.20だったことは以前お伝えした通りだ。A2級のボーダーは5.35、人数はA1級が325人、A2級が323人となった。A1級勝率を残しながらも出走回数不足でA2級となった選手は、中亮太後藤翔之ら8人いる。

前期は3人しかいなかった勝率8点台の選手が、今回はトップの峰竜太(8.85)を始め7人もいる。その中には江口晃生(8.14)や濱野谷憲吾(8.10)のベテランも含まれる。

初A1級は17人、そのうち柴田直哉實森美祐はB1級からA2級を飛ばしてのいきなりのA1級昇格だ。柴田は勝率4.92から6.29、實森の場合は4.30から6.20へ大躍進だった。實森は10月31日、選考最終日の勝負駆けを成功させたが、"持ってる女子レーサー"というべきか。

ただ、こうした飛び級でA1となった選手にはあまりうれしくないデータがある。「飛び級組の8割近くは次の期にA2級に陥落する」というものだ。最近、飛び級A1となってその次の期もA1を維持できたのは18年後期の春園功太と20年後期の小池修平くらいだ。初めてA級となって以来、ずっとA級を保持している白井英治でさえ、飛び級A1となった次の2期はA2級暮らしだった。

実際、11月から始まった22後期級別審査期間の勝率で見ると、柴田、實森のふたりとも芳しい成績とは言い難い。まあ、審査期間は4月30日まで続き、時間はたっぷりあるので、あまり気にしても仕方ないかもしれないが。