15年の時を経て「探偵ナイトスクープ」第二章開幕

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数原魁

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数原魁

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8日、尼崎2Rで123期の数原魁がデビューを果たした。このレースはデビュー戦というだけではなく、他にも大きな注目を集めた理由がある。

15年前に関西で人気のバラエティ番組「探偵ナイトスクープ!」で「天才競艇少年」と紹介されたのが当時6歳の数原で、プロになるという夢を叶えたからだ。

少年だった数原が番組に依頼したのは「モンキーターンをやりたい」。ペアボートではあったが、安全上の理由からペアボートでのモンキー(立ち上がること)は普通は禁止されている。それでも数原の熱意に動かされてモンキーの許可が出た(特別な指導の元)。

撮影本番は一発勝負で行われ、数原は見事「モンキー大成功」でその模様が放送された。

放送から15年、夢が叶い晴れてプロデビューを果たしたのだが、このレースにはもうひとつ番組編成員による「粋」な計らいがあった。それは、当時の番組収録の際にペアボートの後ろで操縦した水野要が、数原のデビュー戦のメンバーとして組まれたこと。

15年前に結んだ「師弟」の「対決」がマスコミにも大きく取り上げられた。実際には「(年齢的に)俺は無理やぞ」と水野は師匠になることを断ったらしいが、数原にとっては恩師であることにかわりはない。

さて、そのデビュー戦の結果だが、数原はプロの厳しい洗礼を受けて6着とドラマチックな結末とはならなかった。水野は1号艇インから先マイも、バック3番手。それでも道中で前を追って2着に浮上、師の意地を見せた格好となった。

新人にとって厳しい現状が続くが、熱意だけは負けないはず。「今度は僕が子供たちに夢を与えたい」という数原の「探偵ナイトスクープ第二章」が15年の時を経て動き出した。