~実況アナの穴目八目~

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予選最終日とは一変して、準優勝戦日(5日目)は決まり手多彩でレースが進んでいった「SG第27回グランドチャンピオン」。ついに、明日(25日)優勝戦が行われます。

そこで、前回お伝えしましたが、今回は私・小林アナのグランドチャンピオン優勝戦の展望をお送りします。

まず、メンバーです。①石野貴之、②丸岡正典、③岡崎恭裕、④篠崎仁志、⑤赤岩善生、⑥下條雄太郎。SGの戦績を見ると、篠崎仁選手と下條選手が勝つとSG初制覇になります。もちろん、勝負の最大のポイントは、「石野選手が圧倒的な強さでオールスターに続くSG連覇を果たすか!?」に尽きます。

進入は、ピット離れで大きな差がなければ、すんなりと123/456の枠なりに収まるでしょう。通常なら、「石野選手が3日連続で逃げを決め、鳴門のSG連覇」というシナリオが出来上がると思うファンが多い筈です。

ただ、私がどうしても気になることがあります。それは、「予選から準優まで危なげなく完璧な勝ち方で優勝を飾る」という流れが、石野選手のVパターンにあまり当てはまらないということです。例えば、2年前の三国オーシャンカップでは、予選で内枠の時にアウトからまくりをまともに浴びて、絶体絶命の位置から3着まで追い上げて、凌ぎ切りました。ここから、あっという間に一気にエース機「33」のパワーを存分に生かし切り、5年ぶりのオーシャンカップ制覇を果たしました。さらに、去年の当地オーシャンカップは初日に5、6着といきなり後手を踏みながら、2日目以降にポイントを驚異的に挽回し、エース機「73」の節一級のパワーを準優で他の選手をねじ伏せて、優勝への道を突き進みました。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。