~実況アナの穴目八目~

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9月に入っても真夏日を記録する暑さが続いています。ボートレースメモリアルでの死闘から3日経ちましたが、早くも明日からBOATRACE多摩川での「ウェイキーカップ」と、GI戦線の攻防がますます激しくなっていきそうです。

ところで、年末の「プレミアムGI第4回クィーンズクライマックス」の出場権をかけた女子レーサーの戦いも、次第にファンからの熱い視線が送られ始めています。その中、明日のBOATRACE下関「オールレディース GⅢジュエルセブンカップ」の優勝戦、1号艇には平山智加選手が座りました。

実は、平山選手は4年連続のクィーンズクライマックス出場に黄色信号が灯っています。この下関のオールレディースが終わると、30日のフライング(SGオーシャンカップ2日目)休みに…。現在の賞金獲得額は1640万円の第15位(9月1日現在・ひまひまデータ3参照)と、厳しい立場に追い込まれています。この下関で優勝すれば、クィーンズクライマックスの出場圏内に入りますが、優勝出来ないと、出場圏内(12位)に入らない状態でフライング休みに突入します。

その優勝戦メンバーは、①平山智加寺田千恵魚谷香織平高奈菜片岡恵里津田裕絵。何と、先月の津オールレディースと同様に、4号艇に平高選手の名前があります。その津では、平高選手がカドからの捲りを仕掛け、インだった1号艇の平山選手が抵抗して、結果は③着に終わりました。昨年10月に地元・丸亀のヴィーナスシリーズ以来、なかなか優勝に手が届かない平山選手にとって、下関で優勝することが絶対使命になることは言うまでもありません。

予選は8戦6勝(①①①①④④①①)しました。しかし、枠番が(31213241)とV候補筆頭に内枠とセンター枠が与えられた環境で、5日間戦ってきました。ただ、優勝戦はこれまで戦ったメンバーと比べると、相当厳しい状況に置かれます。気になるのは、今シリーズのインからのターンが流れ気味になっていることです。2号艇は、優勝戦での勝負強さが光る寺田選手。3号艇には節一クラスの機力をアピールしている魚谷選手。そして、今年の対戦成績で優位に立ち、カドからプレッシャーをかける平高選手と、ちょっとでも隙を見せれば、あっという間に足もとをすくわれます。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。