一部の公営競技で行われて好評を博している深夜開催が、ボートレースでも実施されることになった。正式名称は「ミッドナイトボートレース」といい、開催場は下関、大村、若松の3場。10月20日の下関から来年の1月末まで、計5節の実施が予定されている。
　1Rの発売開始は午後5時過ぎ、最終レースの終了は場によって異なるが午後9時半から10時ごろ。帰宅後にナイターを始めても「時間が短くて物足りない」と感じていた人には朗報だろう。また、モーニング、デイ、ナイター、ミッドナイトと、ほぼ1日中、好きな時にボートレースが楽しめるのも嬉しい。さらにミッドナイトはレース間隔が少し短くなるので、次から次へと勝負したい!　そんなせっかちな人にもピッタリか。
　ミッドナイトは無観客で開催される。数年前であれば、観客がいない状況がレーサーに与える影響や、現場で楽しめないことに対する不満も出たかもしれない。しかし新型コロナ感染症への対応によって、関係者もファンも無観客レースには慣れた感じもあるので、特に問題はないだろう。

　ただ、ひとつだけ注意したいことがある。それは、テレボート会員のうち加入者番号が6ケタの電話投票会員は、ナイター対応銀行を利用している場合でもミッドナイトの開催期間中、ミッドナイトをはじめ、ナイター、サマータイム(薄暮)への投票ができない。モーニング、デイレースへの投票はできるものの「好きな時にボートレース、思い立ったら電話投票!」的な楽しみ方は、残念ながらできなくなってしまう。一方で即時投票会員の場合は、モーニングからミッドナイトまでどの開催も楽しめる。
　あなたが電話投票会員だとしたら、かなりキャリアの長いファンに違いない。これまではモーニングもナイターも変わらず楽しめたし、何も不都合はなかったはず。ただ、時代は変化した。入会時には一般的ではなかったネット銀行は今や当たり前の存在。多くの人がその便利さを享受しているはずで、ミッドナイトへの対応もそのひとつと言える。
　ならばこの機会に、電話投票会員から即時投票会員に移行してみてはどうだろう。指定銀行に口座を開けば登録手続きは簡単。ひょっとしたら気づいていなかっただけで、すでに口座をお持ちになっている人もいるのではないか。ぜひ即時投票会員になって、ミッドナイトボートレースに備えておこう。