舟券傾向と対策

1.風の強さを見よ

若松は強風の日が多い。追い風はイン有利などという昔のセオリーは当てはまらず、レース傾向に影響を与えるのは強さ。弱ければ向きに関係なくイン有利。強ければそれだけインは弱くなる。目安は5メートル。

2.逆セオリーに気を付けよ

強い向かい風なら2コース差しが決まりやすく、強い追い風なら3コースツケマイが決まりやすい。信じられないファンが多いと思うが、これが若松のセオリー。特に前日と向き、強さが変化した日に顕著な傾向。

3.安定板は素直にイン

強風の日が多い若松では安定板の装着率も他場に比べると圧倒的高い。安定板が装着されれば伸びの差がほとんどなくなるうえ、操縦性がアップするので、インが圧倒的に有利なレース傾向になる。

4.頼りになる展示タイム

展示タイム以外にも1周タイムや直線タイムなど、公表されているデータはあるが、やはり昔ながらの展示タイムがもっとも結果に直結する。若松は自動測定なので、その信頼度もかなり高く選手も参考にする。

5.モーター勝率は気にするな

若松のモーター素性は季節による変化が大きいこともあるが、乗り手の偏りや何よりも毎節のように行われる中間整備で上昇するモーターが多く、2連対率と実際の評価が一致しない。数字は無視してもいいレベル。

6.中間整備をチェックせよ

若松の整備士さんはとても仕事熱心。初使用から1か月もすると低調機にはどんどん中間整備を施す。全てのモーターが直るわけではないが、まるで別物になるモーターも多い。トレンドはギヤケース交換。

7.コメントは乗り心地重視

海水面は乗りやすいのが特徴なのだが、若松は乗りづらさを訴える選手が非常に多い隠れた難水面。選手のコメントは出てる出てないと同じくらい、乗り心地の良し悪しが重要になってくる。

8.3連単は3着人気薄に注

若松の穴パターンのひとつが2連単は本命配当なのに、3着に人気薄選手が絡んで3連単だけ好配当となること。乗りづらい海水面なので、道中での追い上げが決まりづらく、先行した伏兵がそのまま粘り切るパターン。

9.冬場は太陽の位置をチェック

秋から春先にかけて、沈む太陽が大時計と重なり、特にダッシュ勢のスタートに影響を与えることがある。大時計が見づらい時間帯のレースでは、ダッシュ勢が思い切ったスタートを切れず、内有利になる。

10.地元選手を過信するな

福岡にはレース場が3場あるので、地元選手と言えども出場機会が少ないことに加え、番組の地元優遇も今はほとんどなく、さらにスタートも追い潮の時は地元は警戒するので遅れやすいなどデメリットがある。