1、好水面の大村はイン最強!
夜になると風が弱くなることが多く、昼よりも夜の方がインは強い。もちろん気温が下がるということも影響。新エンジンになって(22年6月30日以降)インの1着率は63.2%だが、9R以降は72.7%と10%近くもアップする。
2、6コース1着は宝くじ級?
あの阿波勝哉でさえ、「大村の6コースは遠い」と嘆くほど。特に狭いレース場を走ったばかりの選手は、コース幅の違いに驚くとか。6コースの1着率は1%台。大村は以前から伸びるエンジンが少なく、特に温水パイプが着くと伸びの差は縮まる。チルトはマックス1.5度だが、それでも極端に伸びて行くことは少ない。
3、冬の大村は「かもめ舟券」!?
1年間を通して多いのは対岸からの横風(北西)。ターンがしっかり返って来る。ただ、冬は対岸からの風が強くなることが増えるので、2コースはよほど出足がしっかりしていないと残すのが難しい。3コースから握って回った選手が2着に来る確率が高くなる。冬場は①~③がおすすめ。9月23日に開業した西九州新幹線かもめの車両の色(白と赤)にちなんで「かもめ舟券」と呼んでみる。
4、大村のイチゴ(①-⑤)は美味しい!
出目では①-②、①-③が多いが、エンジンが出ていれば、外コースからでも浮上可能。人気薄でもエンジンの出ている選手は外でも狙える。その中でも①-⑤は配当的にも妙味あり。
5、タイムが全てトップなら無双?
昔のタイム計測は手動だったが、ナイターになってから自動計測に変わった。展示タイムの計測開始は1M寄りなので、行き足の良しあしを判断できる。また、1周・回り足・直線のオリジナルタイムもチェックは必要だ。1号艇が全て1位のタイムなら、極端だが「無双状態」に。逆にタイムが悪ければ過信禁物。新聞は前日予想だが、解説に出る時は必ずタイムをチェックしてから狙い目などを考えている。
6、天候によって気温差が違う
晴れの日は昼と夜の気温差が大きい。選手によっては「昼の方が合っている」「夜の方がいい」など様々だ。曇りや雨の日は気温差が小さい。それを考えれば、グランプリ組は夜だけ走るので調整はしやすいのかも。
7、「乗り心地がいい」選手を狙え!
海水のレース場だが、湾内なので瀬戸内のレース場と比べると干満の差は大きくない。大潮の時でも1メートル以内だ。それでも満潮時は乗りにくい。特に2マークが乗りにくいという声が多いので、乗り心地が悪いと成績も良くない。乗り心地が良ければ道中での逆転も可能だ。
8、前検コメントは参考程度に
大村の前検日は基本的に回転の上がりが悪く、いいコメントが出ない。初日の予想に頭を悩ますことは多い。しかし、数少ない好感触のコメントを出した選手は迷わず狙える。また、タイムは自動計測なので前検タイムは軽視できない。手動計測のころは新聞でも触れなかったが、自動計測になってからは「前検一番時計は〇〇(選手名)」と必ず書くようになった。
9、前付け選手に注目!
温水パイプが着くと、着いていない時よりも伸びの差がなくなる。だからこそ、冬場の大村はさらにスロー有利。ピットから小回りブイまでの距離は短いので、ピット離れで飛び出すことは少ない。ただ、前付けはスタートさえ行ければ残ることが多いので、前付け選手が思わぬ好配の使者になることも。
10、中間整備で一変あるかも!?
まだ新エンジンになって大きな中間整備は見られないが、グランプリが近づくと増えてくるのではないかと予想している。今年3月のクラシックで遠藤エミが優勝したのは、中間整備でギヤケースが換わってから急上昇したエンジンだった。エンジンは生き物。激変するものが出てくれば面白い。