舟券傾向と対策
2021年は3年ぶりに当地でSGグランドチャンピオンが開催される。前回SGは2019年のボートレースダービーだが、グラチャンとなると2011年以来10年ぶりの開催となる。10年前とはだいぶレース傾向が変わっているが、果たしてどんなレースが展開されるのか興味は尽きない。

児島で過去に開催されたSGは13回。2000年以降は約2、3年に1度のペースで開催されてきた。グラチャンは10年ぶりで、前回は瓜生正義が2コースからまくって優勝を飾った。しかし、その後は2019年ダービーの毒島誠まで優勝戦は全て逃げ決着とインが強い結果である。
 当地のGⅡ以上の優勝戦の結果を見ても、9連続でインが優勝している。優勝するためには1号艇で優出することがマストと言えなくもないが、6月開催のグラチャンは天候が気になるところでもある。
 節間通して気温の変化や天候の変化が調整難を生むのがグラチャンだ。鉄壁と思われる1号艇でも、不安要素はある。特にカドが利く当地の水面特徴なだけにそろそろ波乱が起きても不思議ではない。
梅雨時に行われるグラチャン。2020年6月の天候を調べてみると雨が降った日は18.1%だった。6日開催ならば、平均で節間で1日は雨が降る。意外と少ないようにも思えるが、天候が崩れるだけで選手にとっては調整がやっかいになる。
 驚くことに雨の日と晴れの日(曇り含む)では全くイン勝率が異なるのだ。雨の日はイン勝率は44.7%まで一気に下がりイン不安となる。雨というよりも湿度の影響が強いのかもしれない。湿度が上がればエンジンのパワーダウンに繋がり、調整を外せばスリットから不安材料となる。
 梅雨時に行われるグラチャン。雨の日は要注意だ。それが優勝戦日ともなれば、連勝が続いている逃げ決着にも黄色信号が灯る。さて、今年はどんな結末が待っているのか。ちなみに桐生順平がGⅠ以上の当地勝率が一番高くV候補に上がる。