
2011年4月よりモーニングレースが実施され、まもなく15年目に突入するボートレースからつ。21年には新スタンドがオープンし、1階は「キッズパークモーヴィからつ」やボルダリング施設、ブックカフェなど地域に開かれたエリアが充実。2階はさまざまなシーンに応じた観戦スペースが用意され、1日中楽しめるレース場へと変貌を遂げた。 競走水面は全国屈指の広さを誇り、特にピットアウトから第2ターンマークまでの距離(178m)は24場最長で、ピット離れの良し悪しが成績に与える影響は大きい。加えて、待機行動時間が1分50秒と他場と比較すると5〜10秒長い。そのため、前付けがあるとイン水域は起こし位置が深くなり、ダッシュ勢の出番は増える。結果、波乱の可能性が高くなる。 決まり手を見ると、前年と比べ、そこまで大差はなかったが、まくり差しの割合はわずかながらにダウン。変わって抜きの割合は増していて最後まで気の抜けない熱いレースが繰り広げられている。




四季折々でレースの傾向が変わるボートレース。ここからつにおいても季節の変化によってレース傾向が変わるので舟券的中の参考にしたい。 まず注目したいのが夏場。この時期は気温が上昇することでモーターの回転が大幅に落ち、スローが利きづらくなる。1コースの1着率は年間の数字より低い51.5%。2コースは定石通り差すと回転が上がってこないので、先まくりに出る選手が増える。さらに4、5コースは年間を通してもっともいい数字を残した。これは広大な水面ゆえダッシュを利かせられることで、まくりが決まりやすくなるからと考えられる。また5コースの選手は4コースの攻めをマークしたまくり差しも効果的だ。穴党は夏のダッシュに注目したい。 秋になると暑さもやわらぎ、風も落ち着くことからインがもっとも強い季節になる。その一方で3コースの成績は年間を通してもっとも低い数字となった。追い風も吹きやすくなることから、まくりは決まりづらくなる。 冬場に入ってもインの成績は変わらず高い。また向かい風も吹き始めることで秋は弱かった3コースの成績が格段に上がる。ただ6コースの1着率は0.5%と壊滅的。冬場は内枠重視で大外は2、3着の抑えまでが基本だ。 春になるとイン1着率は56.3%にまで上昇。追い風の割合も増えるので、2、4、5コースの差しにも注意したい。




※本誌内のデータ集計期間は特別な記載がない限り2024/1/1~2024/12/31