"静岡最強のB級"谷野錬志が荒れ水面を克服して優勝

ボートレース浜名湖のお盆恒例オール静岡「中日スポーツ後援 湖西市長杯争奪戦 黒潮杯」は20日、12Rで優勝戦が行われた。

夏特有の向かい風が強度を増し、2日目以外の5日間で安定板を使用。5日目までは途中から装着されたが、最終日は1Rから取り付けられ、5Rから周回短縮の2周戦に。時折、風速が上がって2マークでは握って回ると大きく流れて後続艇が逆転するという一筋縄でいかない決着があった。

優勝戦は枠なり3対3。1～4枠の4艇がコンマ0台の激しいスリット合戦となり、インから先マイを図った谷野錬志に対して3コースから鋭いターンで襲い掛かった板橋侑我のまくり差しがバックで届きかける。2マーク手前ではラップ状態となって板橋に勝機が訪れたが、外からねじ伏せるように谷野が2マーク先マイを主張。風にあおられて失速しかけたが、板橋を含めて後続艇も向かい風の抵抗にターンが進まず、谷野が先マイ有利にホームで一気に抜け出した。深谷知博と坪井康晴が板橋を差して2着争いに持ち込み、2周1マークで深谷が坪井を先に回して冷静に差しさばいて2着。坪井は追いすがる板橋を退けて3着に入線した。

逃走Vを果たした谷野は黒潮杯連覇を達成。昨年は予選18位から優勝を飾ったが、今年は行き足を主体に盤石の仕上げで波風に負けない快走を披露して予選首位通過。王道スタイルで頂点への道を駆け抜けた。これが通算37度目、当地は8度目のV。7月からはB1級に降格したが、そこから今年は4度目のVと前期まで14期連続でA1級だった本来の実力を誇示。"静岡最強のB級"が強豪ぞろいの県内戦を制してさらに勢いを加速させる。

2連単1-4は420円で1番人気、3連単1-4-5は1,350円で3番人気。

優勝戦の結果はこちら 浜名湖12R