平石和男
平石和男

34年間もA級を守る平石和男がまさに"鉄人"の風格

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ボートレース津の「開設10周年記念BTS名張モンスターカップ」は7日の4日目が予選最終日。

灼熱(しゃくねつ)のピットでも精力的に動き回るのが、還暦を間近に控える平石和男。「このエンジン勝率(29.4%)を考えれば出してる方だよ」と粘りのレースを見せている。3日目前半戦はコンマ27と6番手スタート、隊形は絶望的だったが2着に食い込むことができた。「ダメだなあ。Fを切ってから自分のスタートのやり方が信じられなくなっている」と苦笑い。ここ数年はFを切っていないはずだったが、調べてみると5年前の徳山の最終日、インで切っていた。ということはこの5年もの間、信じられなくなっている? 確かに、その年にA2級へ降格となり、以後A1級へ復帰を果たしていない。そこに原因があったのか…。そうはいっても、すごい選手だと思う。A1制度という級別が細分化された1995年以降、一度としてB1級に落ちていないし、さらに言えばそれ以前から、34年間もA級を守っている。今期適用勝率は6.06、今期もここまで6点勝率を超えてA1級復帰も視野に入れる夏の戦い。異常な熱波に襲われる水面だが、ベテランの闘争心はそんなものには屈しない。後半戦はまたもや6番手スタートだったが、インでさばいて1着。得点率もぐっと上がり9位へ浮上。さあ、準優入りへ4日目11Rは最後の勝負だ。