守屋美穂
守屋美穂

浜名湖

【PGI事前情報】大会最多タイの4V目を目指す遠藤エミ、強敵は浜田亜理沙とGI復帰戦の守屋美穂/浜名湖・レディースチャンピオン

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ボートレース浜名湖のPGI「第39回レディースチャンピオン」は8月6日に開幕する。優勝候補筆頭はやはり遠藤エミだろう。昨年はレディースチャンピオン、そしてクイーンズクライマックスで女子GI2冠を獲得。女子レーサーの中に入ればその存在感はひときわ輝いている。もし連覇ということになれば、山川美由紀が持つ大会4Vの記録に肩を並べることになり、新たな記録樹立にも期待がかかる。

その遠藤の対抗格となりそうなのが浜田亜理沙。今期はいきなりフライングを切って重い足かせをつけてしまったが、翌節のレディースオールスターでは見事な立ち回りで23年QC以来のタイトルを手にした。特に優勝戦は圧巻だった。5月からF1の選手がフライングを切るとこれまで以上に重い罰則がかけられるようになったが、浜田は抜群の集中力を発揮してコンマ09のスタートから圧逃してみせた。これまでの浜田はあと一歩のところで敗れる勝負弱さもあったが、ここにきて精神力も成長したように見える。現状の強さなら一気に頂点まで駆け上がる可能性も高い。

また、Fの罰則で大舞台から1年近く姿を消していた守屋美穂が今大会からGIの舞台に戻ってくる。この1年は一般戦が主戦場だったとはいえ、各地で優出優勝を重ねてきた。待ちに待った大舞台でどんなインパクトを残すのか、ファンの期待は膨らむばかりだ。

優勝候補はもちろんこの3人だけではない。渡邉優美は3月の若松ヴィーナスシリーズを勝って福岡3場制覇を達成した。旋回スピードは上位の存在で戴冠も十分にありうる。

前期かなり苦戦を強いられていた細川裕子は4月の津で優勝したことをキッカケに息を吹き返した。翌節のびわこ、そしてレディースオールスターでも優出と現状は調子を取り戻してきていると言っていい。

西橋奈未實森美祐の119同期コンビからも目が離せない。西橋は今年3月に頭蓋骨骨折の大ケガを負い、長期離脱も考えられたが、ケガをした約2週間後の宮島周年でスピード復帰を果たし、いきなり予選を突破する活躍を見せた。さらにG・W戦のびわこでは復帰後初優勝と不安は全く感じさせない。一方の實森は今年に入りいきなり児島で自身2度目の優勝を決めると、2月の中国地区選では紅一点で優出と開幕ダッシュに成功。今年の勝率は7点台を残すなど絶好調だ。賞金的にも年末を目指せる位置にいるだけに、今大会でその座を不動のものとしたい。

昨年10月に出産から復帰して1年たたずしてGIの舞台に戻ってきた倉持莉々や、早いスタート力を武器に実力派へと駆け上がっている勝浦真帆らも楽しみな存在。山川は遠藤の追随を許さず5度目の戴冠なるか。その他にも高憧四季清水愛海など急成長中の若手がどんな走りを見せるのかにも注目したい。

地元静岡支部からは三浦永理が不在で長嶋万記が大将格となる。スピードクイーンメモリアルでは予選中1勝もできなかっただけに、今回はその借りを返したい。リベンジに燃えるのは長嶋だけではない。スピードクイーンメモリアルでは優勝戦まで進みながらも転覆で終わった川井萌やGIで初の予選突破を目指す刑部亜里紗の活躍にも期待したい。