「初動の時に握ると決めた」竹井奈美が復帰後初優勝/福岡・オールレディース

ボートレース福岡のGⅢ「オールレディース LOVE FM福岡なでしこカップ」は18日、閉幕した。

予選トップ通過だった深川麻奈美が準優2着での勝ち上がりとなり、予選2位通過で優勝戦1枠が巡ってきた米丸乃絵。優出インタビューでも「緊張しています。レースが終わるまでは無理かもしれません」と緊張の色を隠さなかった。

優勝戦は準優に続いてコンマ01の際どいスタート。もちろん緊張もあったと思うが、自身がフライングを切ったのでは…という動揺があったのかもしれない。スピードを持って回るのを好む米丸にしては、1Mはいつも以上に大事に回ろうとしているように見えた。そんな米丸の動きを察した竹井奈美は瞬時にツケマイを敢行。決め打ちではなく初動のタイミングで判断したとのことなので、優勝戦は竹井の経験値が勝る結果となった。

竹井は21年8月～23年3月に1回目、24年2月に2回目の産休に入り、今年4月に再始動。復帰当初はエンジンに左右されるシリーズもあったが、復帰2節目の唐津で優出を決めると、5月大村ヴィーナス、6月住之江オールレディースと優出。持ち味の分かっていても止められない全速ターンに衰えは一切感じられない。当面の目標はA1返り咲き。母となっても強さを見せてくれるだろう。

一方、惜しくも初優勝はならなかったが、米丸の奮闘も称えたい。これが自身7回目の優出で優勝戦1枠は初めての経験だった。この敗戦が成長の糧となるはずだ。

優勝戦の結果はこちら 福岡12R

優勝者コメント・竹井奈美

優勝は家族、応援してくださっている方、舟券を買ってくれた方、関係者の方に伝えたいです。次の尼崎(オールレディース戦)も優勝を目指して、握っていけるレースができるように頑張ります」。