ボートレース唐津の「ヴィーナスシリーズ第8戦 マクール杯」は7日に開幕する。6日はエンジン抽選が行われた。
現行エンジン使用は8月いっぱい。更新の時期が近づいてきているが、優勝4回を誇る20号機に続き55号機も下降ムード漂う。エース機不在の状況ではあるがパワーの差は大きく、操る選手が活躍しそうなエンジン11基を紹介する。
【Aランク】
55号機(勝率5.62 2連対率39.5%)…後藤美翼
72周年は
東本勝利が節一級で準優出。乗り継いだ
藤田浩人は優出を果たし、前節の
林美憲も伸びはトップ級ではあったが全盛時からすると少し物足りず。合えば伸びにも余裕が出てくるだけに、レースぶりに注目集まる。
56号機(勝率5.33 2連対率36.1%)…松尾夏海
2節前の一般戦は
村上遼が2コース差しでV。行き足が強力で旋回後の立ち上がりも俊敏。前節は新人の
日高龍之介が使用して出足は上位クラス。他にGWの
常住蓮(優出)、
宮内由紀英、
嘉手苅徹哉と楽々上位の一角で、今が旬のエンジン。
61号機(勝率5.39 2連対率37.1%)…古賀千晶
3月優勝の
高田明は行き足、出足はトップ級。72周年の
和田兼輔は調整合った終盤はのぞく足色だった。近況も
井上恵一、
新出浩司と直線に関しては合格点与える。
39号機(勝率5.55 2連対率34.6%)…樋口由加里
丸野一樹が自慢のターン足を駆使して72周年を制したエンジン。調整によっては動きに変動あるが、前節の
青木幸太郎は乗り心地も良く上位の一角で競りにもしっかり対応できていた。
51号機(勝率5.88 2連対率40.6%)…赤井睦
初下ろしから安定して噴いている好素性機。5月の新ペラ交換後も伸びや出足に特徴が出ている。乗り手にとっては頼もしいエンジンなのだが、前節優出の
伏田裕隆は3日目からチルト3度のセッティング。特殊なペラからの調整だけが不安要素。
【Bランク】
14号機(勝率4.63 2連対率26.9%)…戸田海咲音
5月に使用した
高橋勲が出足系を上向かせ、72周年で使用した
山田康二の終盤は押し感も良好で最終日は連勝締め。2節前の
井上一輝(優出)、前節の
齊藤優もパンチ力十分。5月以降気配一変で数字こそ低いが評価はAでもいいほど。
18号機(勝率5.59 2連対率38.8%)…伊藤栞
3月のヴィーナスシリーズは
若狭奈美子が出色の回り足で2コース差しV。72周年は
桐生順平が優出を果たし、前節優勝の
渡辺浩司はイン先マイの
濱野谷憲吾を2コース差しで攻略。若狭同様に抜群のターン足を誇っていた。調整合えば出足、回り足は軽快。
25号機(勝率4.97 2連対率30.6%)…白石有美
優勝こそないがエンジン台帳の評価には数多くの「◎」が記されている。GW戦優出の
深川真二は行き足、出足が力強かったが、近況の
長畑友輔、
赤池修平は直線の良さが目立っている。スタート次第ではまくりが狙える。
43号機(勝率5.68 2連対率43.7%)…中北涼
温水パイプの影響もなくコンスタントに噴いている1基。2節前に使用した
野相弘司はFを切ってしまったがスリット付近はのぞく気配が見られた。立ち上がりの良さが売り。
46号機(勝率5.87 2連対率41.1%)…恵良琴美
5月に
末永和也、
濱崎直矢、
飯島昌弘が優勝するなど5優出で4V。72周年の
片岡雅裕は目立たなかったが伸びには及第点を与えていた。その後の
加藤啓太、
伊達正利、
川添英正は派手さこそないが部分的に強めの足色で中堅上位は十分。
【復活なら怖い】
20号機(勝率6.36 2連対率47.8%)…瀧川千依
優出は最多の8回で優勝4回は46号機とともに最多。長らくエース機として活躍していたが5月に入り下降ムード。6月末に優出した
海野康志郎は「普通のエンジン。足がいいとは言えない」。評価はCランクまで下げているが、部分的に強めの節もある。復活の可能性ありで、そのレースぶりから目が離せない。
ドリームの出走表はこちら 唐津12R