石渡鉄兵
石渡鉄兵

福岡

荒天も味方につけた石渡鉄兵がマスターズチャンピオンへ弾みをつけるV/福岡・福岡チャンピオンカップ

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ボートレース福岡のGI「福岡チャンピオンカップ開設72周年記念競走」は18日に閉幕。大激戦となった優勝戦だが、結果的にはパワー差が勝敗を分けた。

10R発売中に行われた特訓では石渡鉄兵が気配の良さをアピール。本番も篠崎元志の2コース差しが完全に入ったように見えたが、バック中間を過ぎてからは半艇身以上も前に出ていた。

惜しかったのは篠崎元。もう少し足に余裕があれば結末は変わっていたかもしれない。機力的な余裕のなさが1周2Mの立ち回りに影響したように思えてならない。悲願達成はならず、転覆という地元ファンにとっては残念な結果に終わってしまった。それでも、中堅機を再三の整備で立て直し、見せ場たっぷりのレースで沸かせた篠崎元には拍手を送りたい。

優勝した石渡は機力も良かったが、シリーズ全体の流れも良かった。シリーズ序盤は安定板がつくほどの荒天で水面は大荒れ。荒れ水面巧者としては本領発揮の水面だった。「予選3日目まで江戸川みたいでしたからね。そういうマインドでいけたし、逆に見せ場だぐらいに思っていた」と心境を明かした。着実にポイントを重ね、予選トップ通過からの王道V。荒れ水面巧者にまた新たな勲章が加わった。

昨年12月に節目の50歳を迎えたが、まだまだエンジン、水面次第では記念戦線でも戦える力を証明。「次の桐生(マスターズチャンピオン)も粘っていきたいですね」と力こぶ。SGクラシックを制した佐藤隆太郎から続く東京支部の旋風は、まだまだ終わりそうにない。

優勝戦の結果はこちら 福岡12R

優勝者コメント・石渡鉄兵

「みんな、なんで逃げられないのかなと思ってレースを見ていたけど、他のレースと同じでウネリがありましたね。スタートはしっかり行けたけど、自分も同じようになってしまった。もう、本番前から地元2人(篠崎元志、宮地元輝)の気合がすごくて、怖いなと(笑)。1Mはやっちゃったなって。でも、2Mは妙に冷静に立ち回ることができました。ちょっと信じられない感じですね。

エンジンは前検から良くて、普通のターンをしているのに前が詰まる感じがあった。これは出ているなと実感していたし、今後も注目していいエンジンだと思います。

エース機って言ってもいいんじゃないですかね。11月にチャレンジカップもあるそうなので、また来られるように頑張ります。勢いを失わないように、次の桐生マスターズチャンピオンに向かいたいですね」。