佐藤隆太郎
佐藤隆太郎

平和島

【GI事前情報】GPメダリスト3人が揃い踏み地元勢は気鋭・佐藤隆太郎が奮起/平和島・トーキョー・ベイ・カップ

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展望

昨年のグランプリ優勝戦のワンツースリートリオ・毒島誠桐生順平茅原悠紀がそろって参戦、大会に華を添える。毒島と茅原は当地参戦自体が2年ぶり、桐生も含めて近年の当地戦に限るとインパクトがある結果を残していないが、いずれも屈指の実力者だけにV候補として期待が集まる。毒島と桐生に続く関東精鋭としては、当地クラシックVの実績を誇る土屋智則が有力メンバーの一人に。

地元東京勢は11名。エース濱野谷憲吾が現在A2級に降格しており不在。その代役として注目したいのは佐藤隆太郎。1月、東京ダービーでの優出6着まで一般戦を3連覇するなどしており、近況の平和島実績は抜群だ。

水面・モーター

エンジン番号順にみると19、21、24、31、35、36、38、57、63、64、72が上位クラスに仕上がる候補機。2連対率が高い29号機についてはここまで乗り手に恵まれた側面もあって、数字ほどのインパクトを残さない。45も数字上位だが近況は下降気味。40はある時まで強烈な出方を示していたが、昨年12月の転覆時にピストンとクランクシャフトが交換され、そこから目立たなくなった。

水面は海水であり干満差の影響を受ける。満潮時にはうねりが発生して乗り心地面の良し悪しが問われるが、当該節に関して言えば比較的潮位が低くなりそうで、記念レースらしいスピード戦が期待される。

今節のキモ

潮位が低いと水面条件は良好と先に触れたが、問題になるのは風。3月の平和島は風向きが不安定で、気温が高い日は夏の追い風、逆に冷えた日には冬の向い風が吹きやすく、その落差が大きい。また、一日の中でも気温差が大きいこの時期は午前と午後で風向きが変化することも珍しくない。なお、現在平和島ではスタンド建て替えが進められており、最近では特に2マーク近辺での複雑なビル風が影響して選手のスタート勘を狂わせることがあり、これに対する適応力が問われる。元より春の平和島は思わぬスタート一発という展開に向かいやすく、その点はスタート力上位の選手が多い記念戦でも例外でない。