毒島誠
毒島誠

尼崎

抜群の安定感を見せた毒島誠が人気に応えてV/尼崎・センプルカップ

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ボートレース尼崎のGI「尼崎センプルカップ(開設72周年記念)」は毒島誠の優勝で幕を閉じた。オール3連対の成績が物語るように抜群の安定感で、優勝戦も危なげなく押し切った。今節は新ペラからのスタートながら調整手腕を発揮して、仕上がりもトップレベル。今年もボート界の前線を引っ張っていきそうだ。

GI連続Vに挑戦した渡邉和将は惜しくも2着。今節は5日目に通算1,000勝を達成するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いがあるのは間違いない。6着に終わったが、桐生順平も10節連続優出と好調。毒島と同じく新ペラからのスタートだったが、最近はペラ交換になるとモーター気配が上向くパターンが少なくないだけに、これからはトレンドになるかも知れない。

また、今節はいつも以上にインが強いシリーズとなり、勝率は75%、2連対率は87%、3連対率になると94%まで跳ね上がった。配当面でも本命サイドが多く、3連単2千円以下の決着が39回と半数を超えた。万舟券は2ケタに届かず、8回止まり。本命党には嬉しく、穴党にはちょっと厳しいシリーズとなった。

イン天国だったこともあって、カドになりやすい4コースは意外にも節間未勝利。展開のアヤもあるだろうが、要因の一つはSの難しさにあったように思う。今節は気温と湿度が日替わりで、風向きや強さもコロコロ変わり、選手からは「Sがとにかく難しい」という声が多く聞かれた。ダッシュを乗せてもSで出し抜けず、まくり勝ちが3回だけ(いずれも3コースで内2回は3カド)だったことに繋がるのかもしれない。

地元勢では和田兼輔が最終日に通算1,000勝を達成。吉田俊彦は準優で展開に泣いたが、地元では唯一人の予選突破を果たし、最終日の選抜戦はきっちりと勝ち切って地元の意地を見せつけた。

優勝戦の結果はこちら 尼崎12R

優勝者コメント・毒島誠

「今節は初日に乗った感じで、足はきていたので調整をしっかり合わせればと思っていた。でも、最後までバタバタして朝から乗りすぎて疲れました。V戦のSは上出来です。グランプリの時は進んでいなかったが、今節は進んでましたね。納得できる6日間、道中もいいレースができて、いいシリーズでした。

今年に入って5節目、賞金ランクが100位以下だったので、今節は頑張れて良かった。オールスターのファン投票も感謝してます。現場へ来ていただいて、多くの声援もありがたいですね。尼崎は相性がいいですね。周年は10年振りですか?では、10年後にまた頑張ります」。