是澤孝宏が圧倒的な走りで優勝

ボートレースびわこの「第1回浪乃音酒造杯」は12日が優勝戦日。最終日は朝から曇り空が広がり、優勝戦の直前には雨も降り出すあいにくの天気となった。しかし、3日目までとは違い風は穏やかで、今節では最もレースコンディションが良好だった。

優勝戦は、準優戦をインから逃げ切った是澤孝宏、松尾充、三苫晃幸の3者が人気を集めたが、準優2着組の池田雄一、田路朋史、柴田朋哉も一発を狙える仕上がりで、注目の一戦となった。

S展示と同様に枠なり3対3で優勝戦が開始。スリットを制したのは5コースの田路だったが、その後スロー勢3者が伸び返して1マークに突入。インから先マイの是澤に対し、2コースの松尾が差し、3コースの三苫がまくり差しを狙うも、ともに外へ流れた。最内を差した池田雄と、全速で握った田路が接近したが、是澤が早々に抜け出して独走態勢に入る。

焦点は2位争いとなり、2マークでは池田雄、田路、松尾がほぼ並び、後続の柴田も内から急接近。2周1マークでは松尾が外から全速旋回を仕掛けたが、池田雄が内で踏ん張って単独2位に浮上。3位争いも大接戦となったが、最後は松尾が頭ひとつ抜け出し3着ゴール。3連単1-4-2で1,780円(7番人気)と、2、3位争いは激戦だったものの、終わってみれば人気サイドの決着となった。

勝った是澤は、優勝戦の展示でも断トツのタイムを叩き出したように、舟足はほぼ完璧に仕上がっていた。地元GI覇者で昨年は地元戦V2と快調に優勝を重ねた是澤が、今年も地元ファンの前で圧倒的な走りを披露。激しい2位争いを尻目に、存在感を見せつける優勝となった。

優勝戦の結果はこちら びわこ12R