山田康二
山田康二

江戸川

Wコージ対決は山田康二が巧みな差しで制した/江戸川・江戸川大賞

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優勝戦は2mの向い風に上げ潮10cm、波高5cmという当地では「ベタ水面」とも呼べる良水面でのレースとなった。波風が遠慮する中、1枠の池田浩二には「天佑」とも言える絶好のコンディションに思われたが、結果は思わぬ展開を迎えることとなった。

ファイナルは4カドの片岡雅裕が、無念の準優1枠戦の雪辱を期し、チルト1.5度で伸び調整を施して臨んだ一戦。スタートもコンマ11と気合いの踏み込みを見せ、1Mで一気に伸び上がった。これに反応してしまったインの池田はオーバーターンとなり、リズムを崩す形に。

その隙を冷静に見逃さなかったのが山田康二。「4(片岡)が見えたので、ああなってくれればいいなと思っていました」とコメントしたように、状況判断を的確に行い、差しハンドルをきっちり決めて先頭に立った。

当地水面では約18年ぶりの優勝を狙った池田に対し、山田康は「江戸川は相思相愛」と語るほどの適性と経験を武器に、1Mでの余裕と景色の見え方の違いを見せつけた。当地の難水面に挑み続けた努力が実を結び、水面の女神が山田康に微笑んだ格好だ。波乱含みの一戦を制した山田康。冷静な差しと地道な積み重ねが輝いた優勝劇だった。

優勝戦の結果はこちら 江戸川12R

優勝者コメント・山田康二

「仕上がりは万全だったと思います。ただ追い潮に変わったちゃったんで、ちょっと仕上がりと別で僕の仕上がりがもう少しだった(笑い)。モーターに関しては展示とか特訓とかもう伸びていったし、スタートいけばまくれるくらいの足には仕上がっていたんで。良かったと思います。前検からチャンスは十二分にあると思っていたので、それが結果にあらわれたのはうれしいです。集中力? ここ最近そこを大事にしているところなので、いい結果に出たのかなと思います」