江戸川
常滑
【PGI事前情報】イン以外で2・3着に粘れる選手に要注目/ボートレース常滑・BBCトーナメント
{{ good_count }}
準決勝までは3着勝負
このレースは、通常開催とは異なるトーナメント制の勝ち上がり方式。もう5回開催してきたので、今回はごく簡単に紹介しておく。参加するのは48選手で、初日は5~12Rでトーナメント1回戦が8レース組まれている。そこで3着までに入った24選手が2日目の準々決勝へ。1回戦で1着だった選手8人は1・2号艇、2着だった選手は3・4号艇、3着だった選手には5・6号艇が配される。2日目の準々決勝(9~12R)でも、また3着までに入った12選手が3日目の準決勝へ。ここでも各レースの着順により、艇番が決まる。そして3日目の準決勝は11・12Rで行われ、やはり3着までの6選手が決勝戦へ進出する。しかしながら決勝進出6選手の艇番は、後述するようにあみだマシンによる完全抽選で決まる。なお、トーナメント戦以外のレースの着順(例えば初日の1~4R、2日目の1~8R、3日目の1~10Rなど)は、勝ち上がりには関係しない。
SG覇者が1号艇スタート
今回の出場選手は12月16日時点で45名が決定しており、これに12月22日までのグランプリ及び同シリーズ、そして大晦日のクイーンズクライマックスの優勝者を加えた48名が参戦する。なおレース当日までには、まだ繰上出場が増えている可能性がある。選出順位としては、前年優勝者がトップで、9レースあるSGの優勝者が勝率順で続く。そしてこの選出順位によって、トーナメント1回戦の艇番が決まる。今年は5位の河合佑樹までは、1回戦の1号艇が確定している。6位の土屋智則、7位の定松勇樹、そしてグランプリと同シリーズ優勝の4人のうち3人が1号艇へ。過去の例を見ても、1号艇でスタートできるメリットは非常に大きい。年毎に注目度もアップ
このタイトルは、第1回から3回までは12月に開催されていたが、第4回から新年1月の正月明けに変更された。これによって、選手にとっては年末のグランプリの賞金に加算されることになった。ファンの認知度も高まり、年毎に人気や売り上げが上昇している。さて決勝戦は、それまでのトーナメント戦の成績には全く関係なく、準決勝で3着までに入った6選手によるあみだマシンで艇番が決定する。準決勝のすぐ後に行われるこの公開抽選は、当レースのハイライトであり、ネットでも中継されるので必見! 当然ながら、1号艇を引き当てた選手がグッと有利になる。
実際のところ、過去5回の決勝戦のうち4回はインが逃げて制している。小波乱となったのは、第3回で丸野一樹が3コースからまくり差しを決めた時だけだ。
ジンクスは破られるのか!?
しかしながら、決勝戦は一発勝負とはいえ、そこに進むためには3戦連続での3着以内キープが絶対条件である。ピンロクタイプよりも、道中堅実で着を落とさないタイプに有利といえる。また究極の短期決戦なので、仕上がりが早い選手向き。実戦で感触を確かめて…といったことはできず、1回戦の時点でもう仕上がっていないと厳しい。何よりも調整の早さが求められる。ところでこのレースには、いくつも不思議なジンクスが存在する。まず過去5大会において、準決勝で1着を獲った選手が1号艇を引いたことがなく、そして優勝したこともない。さらにこれまで、トーナメントを3連勝してきた選手がのべ8人もいたが、その選手の誰もが優勝の美酒を味わっていない。昨年も松井繁と石野貴之が3連勝してきたが、そのジンクスを破れなかった。それどころか、トーナメントでは1着がなかった関浩哉と茅原悠紀がワンツーを決めている。これらのジンクスが今年は破られるのか、それもまた注目のひとつだ。
イン以外で2・3着に粘れる選手は?
ここまで何度か繰り返してきたように、このトーナメントでは3着までに絡めば次のステージへ行ける。ということでこのレース向きといえるのが、3連対率が高い選手、とくにイン以外で2・3着に粘れる選手ということになる。中でも狙い目となるのは、2~4コースなら80%以上、5・6コースでは60%以上の3連対率を残している選手だろう。上野真之介は3コースでなんと90%を突破。ちなみに4コースでも80%を超えており、センターでの安定感は群を抜く。細川裕子の4コース82%というのも出色。1着は7本だが、2着11本、3着14本と、2・3着狙いにはぴったりの存在といえる。さらに三浦永理や小池修平が、大外6コースでも65%を超えるというのは驚異といえる。常滑をドル箱にするのはこの選手
今シリーズの舞台となる常滑は、関東・東海では最もインの1着率が高く、全国平均も上回る。1マーク後方に防風ネットが設置されて、冬場でも水面が荒れることは少なくなった。
最近3年の勝率(出走回数30回以上)で上位にランクされる選手は、①馬場貴也、②池田浩二、③新開航、④山口剛、⑤吉川元浩、⑥関浩哉までが勝率8点オーバー。さらに⑦菊地孝平、⑧土屋智則、⑨磯部誠、⑩細川裕子・茅原悠紀(同率)と続き、どの選手も優勝確率が高い。
22年10月のダービーでは、①馬場貴也→②山口剛→③菊地孝平と入線。山口剛は69周年、土屋智則は68周年の覇者。池田浩二は常滑の大エースで、周年だけで3回制している。
なお今回使用するエンジンは11月19日からの使用で、このトーナメントは9節目。12月16日時点ではまだどの機も3節程度の使用歴しかないので比較は難しいが、使い出し当初としては、3・5・6・22・37・47号機あたりの評判が良さそうだ。