蒲郡
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遠藤エミが2度目のクイーンズクライマックス制覇/蒲郡クイーンズクライマックス
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ボートレース蒲郡で人気の女子レーサーによる年末の祭典PGI「第13回クイーンズクライマックス/G3QCシリーズ」は6日間に渡るシリーズ戦、そして3日目からは女子賞金ランク上位12選手によるクイーンズクライマックスが行われた。
初日は12Rでシリーズの「ドリーム戦」が行われた。絶好枠に入ったのは守屋美穂。SGボートレースオールスター準優勝戦でフライングを切ってしまい、規定によりクライマックスは選出除外になったが、初戦をイン逃げで快勝。前半も2着にまとめて好発進を決めた。予選組では同じ岡山支部の勝浦真帆が2、1着。今年10月の当地で初優勝を決めたように相性は抜群で、いきなり結果を出した。
2日目はベテラン勢の躍進が光った。まず松瀬弘美が逃げと差しで連勝。櫻本あゆみの欠場により急きょ追加出場となったが、元気いっぱいの走りでポイントアップに成功した。初日のドリーム戦で物足りないパワーに嘆いていた寺田千恵も巻き返し、2コースまくりと逃げで鮮やかな連勝劇を演じた。6、6着と厳しいスタートとなった関野文も2、1着で急上昇ムード。中盤戦へ向けて態勢を整えた。
3日目からはいよいよトライアルがスタート。11R、12Rともに賞金ランク2、1位の三浦永理、遠藤エミが絶好枠から逃げ切り、ファンの期待に応えた。遠藤は評判の64号機を駆り、さらに勢いを増していた。シリーズ戦は4Rで勝浦が2コースまくりを決め、得点率7.60で首位に立ったが、混戦模様が続いた。
4日目のトライアル第2戦。11Rは渡邉優美が1号艇から出たが、コンマ23のスタートで大きく出遅れた。海野ゆかり、平高奈菜に攻められたものの、2マークで巧みに差し返し、首位に立つミラクルレースを披露。12Rでは宇野弥生と細川裕子の競り合いを尻目に、遠藤がまくり差して独走態勢を築いた。シリーズ戦では勝浦が予選最終日を連勝で締め、首位を守った。
5日目はシリーズ戦準優勝戦とトライアル第3戦が行われた。勝浦は10Rで逃げ切り、当地連覇に王手をかけた。トライアルは激戦が続き、11Rでは平高が2コース前付け、細川が4カドからまくって3号艇でファイナル進出を決めた。12Rでは海野が遠藤を差して勝利したものの、遠藤は2着で得点トップをキープし、決定戦で1号艇を手にした。
迎えた大晦日決戦。シリーズ優勝戦は勝浦がインからトップスタートを決めて快勝。「蒲郡での連続優勝はとても嬉しい」と喜びを語った。
12Rのクイーンズクライマックスは全艇枠なり進入。平山智加がトップスタートを切ったが、遠藤が冷静に先マイ。細川が猛追したが、遠藤が先行して優勝を決定づけた。遠藤は「節間で一番良い状態で迎えられた」と満足気。これで2度目のクイーンズクライマックス制覇となった。
優勝者コメント・勝浦真帆
「(優勝して)ちょっとホッとしました。(蒲郡)2連覇が懸かっていたので。前回より少し緊張しましたね。5日目の感触が良かったので、安定板がついたけど、ペラはそのままで。外回りで少し回す方向でいきました。ギリギリまで不安な感じではあったけど、レースは思い切っていこうと思って、最後は大丈夫と思っていきました。スタートは自分の勘を信じていこうと思っていました。足が良かったので、1マークまで余裕があったし、しっかり回れました。(優勝の確信は)2周1マークくらいですかね。あとはきっちり回ろうと思って走りました。(今年を振り返って)時間はかかったけど初優勝ができたし、流れも良かったし、いい調子でこられたのかなと思います。(蒲郡連続優勝)めっちゃうれしいです。ここはすごく得意とかではなかったけど、2回ともいいエンジンが引けたし、相性がいいのかな。(昨年西橋Vの流れで来年のQC出場に注目が集まるが)頑張りたいですね。フライングを切らないように、常に優勝を目指して、一走一走目の前のレースをしっかり走るだけですね。(前回Vのときがコンマ01)少し反省して、今回は見える範囲でいこうと思っていました。(1月からA級だが意気込みは)今までやってきたことをこれからも変わらずやっていきたいです」。優勝者コメント・遠藤エミ
ー率直な心境を教えてください。遠藤「本当にホッとしています」
ートライアル3回戦は逃げられなかったことも、プレッシャーになりましたか!?
遠藤「昨日みたいなミスはしないように調整しました」
ー安定版を装着して行われました。仕上がりはいかがでしたか?
遠藤「節の中では一番良かったのかなと思います」
ースタートはコンマ13でした。
遠藤「1マークを回って出口に力強さがあったので、先に回ればと思っていました」
ーこれで女子のPGIを連続優勝です。
遠藤「優勝出来たことはうれしいけど、そこにはあまり意識はないです」
ーGI5Vは女子レーサーの中で単独最多です。
遠藤「それも、あまり…。うれしいです」
ー来年の目標があれば教えてください。
遠藤「また一走一走頑張って、みなさんの舟券に貢献することが出来ればと思ってます」
ーエンジン抽選で64号機を引きました。引いた瞬間の心境はどうでしたか!?
遠藤「一番いいエンジンって知らなかったんですよ」(笑い)
ーこれはイケるなと思ったのはいつでしたか!?
遠藤「前検で試運転で一発目に出た時に『めちゃくちゃいいエンジンやん』と思いました」
ー来年はスピードクイーンメモリアルが新設されますが、女子PGI3冠への意気込みはありますか!?
遠藤「タイムでは行けなかったですけど、推薦で選んでいただいたので頑張りたいと思います」