桐生順平
桐生順平

戸田

【SG事前情報】戸田の注目エンジンは出場全節で仕上がった14号機/戸田ボートレースダービー

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突出する4コースの1着率

ボートレース戸田で10月22日に初日を迎えるSG「第71回ボートレースダービー」。当地1コースの1着率は全国の記念の平均より10%以上、先日オーシャンカップが行われた大村と比べれば、何と20%以上も弱い。そのかわりにどのコースが強いかというと、2、3コースも全国平均より若干高いが、何といってもカドになることの多い4コースの1着率に如実に出ている。

当地水面は全体の幅も日本一狭いが、1マークをホーム側に大きく振ってあるのが特徴だ。そのため、インは1マークに向けて若干右に寄りながら走る感覚になり、実際に1マークへの直線距離が一番近いのは3、4コースあたりだという。インはスタートで遅れると周りシロがなくなってまくられ、2、3着残しも難しくなって大敗を余儀なくされる。

大万舟の出現率は低い

「逃げ」は48%にとどまる。全国24場で50%を割るのは当地だけだ。ここで見逃せないのは、「まくり」率の高さ。全国平均では「まくり」、「まくり差し」、「差し」は11%台でほぼ同率なのだが、当地は「まくり」が極端に多い。

舟券の払戻金でも、当地ならではの特徴が出ている。3桁配当は全国平均の半分以下で、千円台までの本命配当も少ない。対して5,000円以上1万円未満の"中穴"ゾーンがとても多い。

しかし、それだけ中穴以上の配当が多いのに、平均配当は全国平均よりずっと低い。調べてみると、1万円台の"小万舟"はよく出るものの、3万円を超える"大万舟"が少ない。「大穴より中穴で勝負!」が基本だ。

出場全節で仕上がった14号機がトップ評価 優勝実績ある55号機と38号機もSクラス

現行のモーターは8月3日から使用されており、ダービーまでに6節使用。原稿執筆時点では4節しか経過しておらず、各々のモーターは2、3節の使用にとどまっている。それだけに、まだ素性は未知数と言えるものが多い。

その中でトップ級の評価をしたいのが14号機。初降ろしの節では、戸敷晃美が回り足を中心にトップ級になった。続くシリーズでも、機出しの相場が総じて高い地元戦で滝沢芳行が行き足、伸びをトップに仕上げた。出場した3節全てで上位に仕上がっているだけに、ポテンシャルはかなり高そうだ。

同等のパワーがありそうなのが55号機と38号機。55号機は深川真二が行き足を中心に節イチに仕上げて優勝。その次のシリーズでも立ち上がりの足は上々だった。38号機は深川真二が優勝したシリーズで、櫻井優が行き足系で深川に次ぐパワーを見せた。次節では和田兼輔が行き足、伸びを上位に仕上げて優勝と結果を残している。

上位3基に続くモーターでポテンシャルを感じるのが26号機、12号機。実戦型でバランスも上々。まだまだのびしろもありそうな印象で、トップ級になる可能性もある。直線系でパンチがあるのは61号機。2号機、7号機、53号機も高レベルで安定している。現状勝率は低いが、3号機も上位に仕上がりそうなパワーがある。

他では初降ろしのシリーズで動いていた10号機、24号機、30号機もしっかり合わせてくれば動きそう。65号機も中間速が良く注目したい。