ボートレース若松のGI「読売新聞社杯全日本覇者決定戦開設72周年記念競走」は26日に前検日を迎えた。
若松のエンジンは昨年11月17日から使用されて今節が30節目。使用末期を迎えて、ようやく相場が固まってきた。40%超えのエンジン4基は数字通りの上位機だが、セット交換を中心にギヤケース、キャリアボデーなどの交換が当たって見違えるほど上昇したエンジンがかつてなく多いので、2連対率は全く参考にならない。S評価は32号機の1基、A+評価は11基、A評価は4基。ほぼ3分の1が上位評価になるわけだが、これだけ上位機が多いのは今年は整備の当たり年だったから。セット交換35基、キャリアボデー交換25基、ギヤケース交換23基でこの3大部品のいずれも交換していない純正機は15基しかない。
32号機(S)石丸海渡
5月のセット交換で爆上がりし、7月には
山田哲也が準完全Vで全24場制覇を達成。山田以降はずっとB級選手しか乗っていないが、ほぼ毎節、選手間で評判になっている。
44号機(A+)大上卓人
部品交換なしで初使用時から上位パワーキープの純正機。主力選手以外の伏兵が乗っても上位足になることが非常に多く、乗り手を選ばない分、2連対率も高い。
51号機(A+出)君島秀三
初使用直後は2連対率トップのエース機候補だったが。3月以降に下降。しかし、お盆戦で
西山貴浩が見事に復活させた。伸びは目立たないがグリップ感中心の出足型機。
9号機(A+伸)柳沢一
7月のセット交換で別物になった。交換直後の
黒柳浩孝は伸び型の節イチ。お盆戦でも伏兵の
村本大成が評判の伸びを誇り基本は伸び型。乗り手を選ばない傾向もある。
1号機(A+)市橋卓士
元々の上位機が7月のセット交換でさらに爆上がり。お盆戦で
石川真二が出足を仕上げ、続く
菅章哉は伸びまで付けた。石川ペラの名残が強いので基本は出足型。
6号機(A+)岡村仁
4月のセット交換で気配が一変。
中辻崇人や
羽野直也は当然節イチ級だったが、近況は勝率を持っていない若手が乗っても目立つパワー。乗り手を選ばない強みがある。
16号機(A+)宮之原輝紀
ギヤケース交換はあるがセット交換なしの数少ない抜群機。ルーキー戦の
津田陸翔が節イチの後、ペラ交換もあったが影響は全くない。直前節でも
平尾崇典が節イチ仕立て。
55号機(A↑)佐藤博亮
3節前のセット交換が当たり爆上がり。2節前の
中島昂章は普通のペラでレース向きのトップ級に仕上がった。直前節の
本岡勝利も成績以上の好感触で、そのパワーは本物。
57号機(A+)山崎郡
7月に
大上卓人がセット交換して気配一変。これ以降、A級は1人しか乗っていないがB級が乗ってもずっとトップ級のパワーをキープ。直前節でも
川崎智稔が優出した。
10号機(A+)佐藤隆太郎
5月のセット交換で上昇。特に気温が30度を超えた7、8月は乗り手を選ばずほぼトップクラスをキープしていた。ただ、直前節の
永田啓二は16号機の平尾崇典には及ばず。
8号機(A+)羽野直也
6月のセット交換で爆上がり。基本伸び型もお盆戦の
田中宏樹はチルト3でも回り足が抜群。ただ、乗り手を選ぶ傾向が強く、直前節最終日にペラ交換と不安材料もある。
42号機(A+)山田祐也
6月のセット交換で気配一変。これ以降A級は
丹下将しか乗ってないが当然優出。それ以外は全員B級で2連対率は低いままだが、直前節の
岡暢祐を除いていずれも上位足。
40号機(A)瓜生正義
キャリアボデー交換はあるがセット交換なしの上位機。7月の
安河内将が圧巻の節イチパワーで優勝。初使用からA級は5人だけで乗り手に恵まれてないがB級でも出る。
14号機(A)永井彪也
6月のセット交換で爆上がり。7月に西山貴浩が優勝して以降はA級が1人だけと乗り手に恵まれておらず成績面は目立たないが、B級が乗っても上位になっている。
30号機(A)中田竜太
ギヤケース交換はあるがセット交換なしの上位機。4月に
森野正弘が優勝して以降、乗り手を選ばずにほぼ上位気配。女子の
来田衣織が乗った時は圧倒的な節イチだった。
15号機(A)岡村慶太
部品交換なしの上位機だが乗り手によって気配が極端に違う傾向。主力が乗ればほぼトップ級だがB級で出たことはほぼない。7月にペラ交換はあったが影響はなさそう。
1stドリームの出走表はこちら 若松12R