展望
7月に全国ボートレース甲子園が行われ、その覇者である
毒島誠が再び参戦。甲子園は8戦オール2連対とまさに圧勝。中盤から行き足の調整もつかみ6連勝Vへつなげたが、今度は早々と正解を打ち出してくるか。打倒毒島へ強力なスクラムを組んでくるのが佐賀4選手。オールスターを制した
定松勇樹に
末永和也、そして精神的支柱となる
上野真之介。また、SG連続優出で存在を重くしている
宮地元輝もいる。がばい旋風が吹き荒れるか。
羽野直也、
山口剛、
池田浩二と実力者がずらりだが、水面実績から大会6Vの
松井繁、3Vの
濱野谷憲吾もキャリアを存分に見せつける可能性が。
水面・モーター
9月とはいえ、連日30度を越える真夏日が待ち受ける水面。台風でも来ない限り、緩やかな追い風水面でのさばき合いとなりそうだ。甲子園で現エンジンに初めて記念選手の手が入り、この時の相場が基準点となる。V機の19号機は行方が最も気になる大注目機。そして実績ナンバーワンの22号機は、誰が手にしても上位ランクが期待できる。甲子園優出機の23、57、29、52、46号機はまたしても活躍が期待されるが、19号機と節イチを争った56号機も要警戒だ。他では68、15号機も勝率以上のパワーが明らかとなってきた。
今節のキモ
鍵を握るのは、やはり地元勢だ。61回大会に
井口佳典が制して以来丸10年もの間、他県勢に頂点を奪われている。井口が大会4Vの号砲を鳴らすのか。それとも、甲子園で優出と気を吐いた
豊田健士郎がここで初の記念タイトルを手中に収め、主権交代を告げるのか。このふたりにとって大きな意味を持つ地元周年だ。一昨年の覇者である
関浩哉もSG制覇が時間の問題となってきた。自身4回目となるGIタイトルを決めれば、すでに年頭のBBCを勝っている彼にとって年末の18強へ大きな歩みとなる。注目してみたいのは
竹井貴史。現エンジンになってから3回目の参戦、良績を積む水面ならそろそろGI初優出があってもおかしくない。