大村
大村
「決まり手は椎名君です」茅原悠紀、作戦が功を奏する/大村オーシャンカップ
{{ good_count }}
ボートレース大村のSG「第29回オーシャンカップ」は28日、優勝戦を迎えた。
尼崎のグラチャンではセット交換が大流行したものの、今節は事故などで変形した場合を除いてのシリンダーケース交換は禁止。つまり、セット交換はできない状況となった。ただ、キャリアボデー交換だけは抽選で1回だけというルールだった。終わってみれば、機力差の大きなシリーズだったように思う。優出した6人はいずれも高レベルの仕上がりだった。
その中でも山口剛の出足はケタ違いだった。しかし、優勝戦の直前情報が発表されると状況は一変した。茅原悠紀がチルト1に跳ねていたからだ。9Rが終わった後に行われた特訓では強烈に伸びていたそうだが、「なるほど、1だったのか」と納得。F持ちでも08のスタートを決めてまくっていった。1Mは山口に受け止められてしまったが、まくったことによってパワフルな舟足だった椎名豊に差し場が生まれた。
結果的に、この作戦が勝利に結びついた。椎名が山口の内に食い込んできたおかげで、2Mのドラマチックな展開が生まれたからだ。「決まり手は椎名君です」と茅原。しかし、いやいや、大一番で選手になって初めてチルト1を選択したアナタの勝ちですよ。昨年は年間6優出という大記録を達成も、今年はクラシック、オールスター、グラチャンと全て予選落ち。今年初めて予選を突破して優出、そして優勝までさらっていくんだから、もうスランプとは言わせませんよ。
優勝者コメント・茅原悠紀
「チルト1度はこれまでのキャリアの中で初めて。準優の05にしようか1にしようか迷ったけど1着を取るなら1かなと思って1にした。10年ぶりのSG優勝は、その間は苦しかったけど、今回勝てて自分が一番喜んでいます。上半期は調子が悪かったけど、下半期はいい流れができました」。