中村尊
中村尊

芦屋

大荒れの一日は最後も万舟決着、中村尊が差し切り優勝

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ボートレース芦屋の「にっぽん未来プロジェクト競走in芦屋」は最終日の7日、最終12Rで優勝戦が行われた。1Rから荒れ模様で1号艇で1着を取ったのはオールB級レーサーで行われた7Rの向井田真紀だけ。ここも3連単1番人気で1,070円と人気が割れていた。

優勝戦は11Rまでに7本の万舟券が飛び出す中で迎えたが、それでも人気を背負ったのは1号艇の地元益田啓司。「優勝戦に入ると自分の仕上がりが一番良くないと思う。それでも転がり込んできた1号艇。チャンスを生かしたい」と燃えていた通りに、インからコンマ05のSと渾身の踏み込みを見せた。ただ、大荒れの原因となった強めの追い風が逃げを許さない。先マイに持ち込んだ益田のターンは風に負けるようにやや流れると、準優でシリーズリーダーの赤坂俊輔を2コース差しで破った中村尊が再現のような差しを決めて益田に艇を並べる。パワーでも優位だっただけに、こうなると2Mは余裕の先マイ。益田がそのまま2着、3着は1Mで巧みに艇団を割って浮上してきた前出達吉が入線。2連単2-1は1,270円(5番人気)、3連単2-1-6は1万3520円(47番人気)と本日8本目の万舟決着となった。

節間通して気温の高いシリーズだったが、前検、初日は雨が降って回転不足を訴える選手が多かった。中村はそれもあって「ペラはかなり強気に回している形」と荒療治に踏み切っていた。準優後には「本来はゲージにピッタリ合わせたいタイプだけど、今回は違って思い切ってやっているので1勝するのが目標だった。連勝したり優出できるとは思わなかった」とよろこんでいたが、終わってみれば4日目から5連勝で節間6勝の活躍で優勝。そもそも目標設定が低いようにも思えるが、最高の結果を残して見せた。

優勝戦の結果はこちら 芦屋12R