土屋智則
土屋智則

尼崎

土屋智則がトップスタートを決めて見事優勝/尼崎グランドチャンピオン

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ボートレース尼崎のSG「第34回グランドチャンピオン」は30日に最終日を迎え、土屋智則が見事な優勝を果たした。

土屋は、前検では良い評価を受けていなかったが、日を追うごとに調子を上げ、4日目のセット交換で一気に上位グループに食い込み、優勝を果たした。その調整力は見事というほかない。準優勝戦ではコンマ02、優勝戦ではコンマ13と、いずれもトップスタートを決め、勝負どころでの度胸も評価に値する。

初優勝こそ逃したものの、西村拓也上條暢嵩も2度目のSG優出を果たし、大きな自信と手応えを掴んだだろう。今後のさらなる飛躍に期待したい。

今節のキーワードは「セット交換」だった。出場選手の半数近くにあたる24人がこの整備を施し、5人が優出を果たした。モーターの底力がアップし、レース足が向上する効果が見られた。このため、モーターの機歴はほぼ通用せず、日替わりの傾向があった。セット交換を行った選手が急にランクインすることも多く、予想は難しかった。

前検で良く見えた寺田祥桑原悠菊地孝平辻栄蔵松井繁(全員セット交換なし)は、決して悪くない足色を見せていたが、日に日に目立たなくなってしまったのは残念だった。

今節は来場者の数にも驚かされた。梅雨入りにも関わらず場内は大混雑で、ファンの歓声が臨場感をアップさせ、大成功のシリーズとなった。

優勝戦の結果はこちら 尼崎12R

優勝者コメント・土屋智則

「今まで経験したことのないすごいお客さんの数ですね。今節は自分の中では4日目にセット交換したのが功を奏した感じ。そこからは微調整です。それと今節は西山貴浩選手がいてリラックスできました。昨年にクラシックを獲ってから守りに入ってしまった。ここからはガンガン攻めて行きたいですね。昨年に大敗したグランプリ、それを射程に捉えたのでここからいい一年にしたい」。

記者会見インタビュー

「自分でもびっくりしています。デキ過ぎですね。レースは昨年のクラシックよりも落ち着いていけました。優勝戦はバランスが取れていい仕上がりだった。Sも自分も信じて行けた。1マークもしっかり回ることができて自分の中では最高のターンができたと思う。セット交換は正直迷った。稲田さんが整備士さんに声をかけていたので、それに便乗しました。1マークまでの加速は成果が出ましたね。西山選手にGPに出られないんじゃないかって言われたので、しっかり頑張りたい。今年は悪い波もあるので、後半戦は全部勝つような気持ちでいきたい。昨年のGPは辛い思いしかないので、今年はリベンジしたい」。