吉川元浩
吉川元浩

尼崎

【SG事前情報】立ちはだかる地元の雄・吉川元浩 尼崎実績は松井繁が断トツ/尼崎グランドチャンピオン

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6月25日からボートレース尼崎ではSG「第34回グランドチャンピオン」が始まる。当地でSGが行われるのは、椎名豊が優勝した2022年のオーシャンカップ以来。過去をさかのぼっても、兵庫勢の優勝はない。それだけに地元SGタイトル奪取は、悲願と言ってもいいだろう。

その期待を一身に背負うのは吉川元浩だ。当地優勝32回は出場選手中で最多。3月のGIでもきっちり優出を果たしている。クラシックでは優勝戦1枠ながら、荒水面の影響で転覆失格に終わっただけに、そのリベンジも果たしたいところだ。

そして5年連続5回目の出場となる稲田浩二は、22年当地オーシャンカップで準優勝。水面相性と持ち前のスタート力をアドバンテージに、開幕ダッシュに期待したい。

実績面でその地元両者を凌駕するのが、王者・松井繁。松井の当地勝率は吉川を上回る7.97で2位。出走回数を加味すると、実質の1位と言ってもいいだろう。近年はタイトルから遠ざかっているが「尼崎のSG」には欠かせない存在だ。

近況では3月の71周年を制した島村隆幸が怖い存在。尼崎のGI以上のレース優勝戦は1号艇が7連勝中だったが、超伸びを武器に3号艇で優勝を飾った。昨年は年間V8(うちGI2勝)とブレークし、今年も既にV5。大仕事をする可能性を秘めている一人だ。

水面実績は岡崎恭裕瓜生正義篠崎元志篠崎仁志ら福岡勢が高勝率をマーク。通算16優出でV7の石渡鉄兵も侮れない。

勝率1位の定松勇樹は、昨年のルーキーシリーズ1節のみ(優出3着)。SGウイナーとなって参戦することになるが、次は19年にメモリアル、ダービーを優勝した毒島誠以来となる、SG2大会連続V(グランプリを除く)に挑む。

エース機候補は22号機

4月末から新モーターが導入。グラチャンの時には7節目になる。現状でエースと呼べるモーターは不在。あえて1つを挙げるなら22号機とみる。初下ろしから連続優出。3節目で井上忠政の転覆があってもパワーは下降することなく、伸びを中心に3拍子そろっていた。

上位級としてプッシュしたいのは45号機。乗り手によって、出足と回り足がいい節もあるが、伸びる節もあり、ポテンシャルの高さを感じさせる。11号機はスリット手前の行き足がとても光る。その延長で伸びが来るので、破壊力では指折りだろう。34号機は初降ろしで秦英悟がF2になってしまったが、レース足の良さが抜群。その後、転覆をしたが影響がないことを祈るばかりだ。

出足型を好む選手が手にすると楽しみなのは30号機。伸び型だと21号機。2機ともSG選手が駆ると開花してもおかしくない。18号機は隠し球。誰が乗ってもスムーズな回り足。さらに乗りこなす選手が手にすると楽しみでならない。

他に4号機、6号機、17号機は実績こそあるが、連続で機力を引き出すことができていない。判断は難しいが力はあるだけに、調整次第で大化けする可能性を秘めている。