ボートレーサーを夢見た地で深川麻奈美が感動のV/福岡オールレディース

ボートレース福岡のGⅢ「オールレディースLOVE FM福岡なでしこカップ」は6日に最終日を迎えた。今シリーズ開催中に8月に当地で開催されるPGI「レディースチャンピオン」の出場選手が発表された。出場組にとってはもちろん真夏の大舞台は重要になる。調整を掴むためにも意味のあるシリーズになった。

当地開催のオールレディース戦は過去10年で地元勢が5回優勝しているように、層の厚い福岡支部が実力を見せることが多い。今年度は深川麻奈美が並み居る強豪を抑えて頂点に立った。好調31号機を引けたことが何よりも大きい勝因。近況の深川は前走地・若松で優出したものの、取りこぼしも目立ち、参戦前のイン1着率は30％台まで低下。それが今節は優勝戦を含めでインで4戦4勝と完璧な取り口を披露した。

何度も「エンジンのおかげです」と31号機に賛辞を惜しまなかったが、終わってみれば予選トップ通過からの王道Vという最高の結末で当地初優勝をたぐり寄せた。8月のレディースチャンピオンに向けて、これ以上ない弾みがついただろう。優勝インタビューでは「まだ大きい大会で勝ったことがないので、優勝したいです。え～っと優勝します！」とファンにうながされながら活躍を誓った。手にした大きな自信を胸に真夏の決戦へと向かう。

優勝戦の結果はこちら 福岡12R

優勝者コメント・深川麻奈美

「本当に夢を見ているみたいです。20年前にここでボートレースを見て、キラキラしたこの表彰台の上に立つことができて感動しています。川野芽唯さん、平高奈菜さんが『大丈夫だから』と昨日の夜からずっとアドバイスをくれて。同期はいるだけで安心できる存在です。

スタートは自分が入っていると思ったところから全速で行きました。冷静に全速で行けばエンジンがしっかりしていたので、あとはターンマークを回るだけでしたね。1Mは少し焦った部分もあったけど、音が聞こえたので対応できました。エンジンのおかげです。(31号機は)日に日に良くなっていたし、本当にいいエンジンだと思います。今回の勢いをそのままに8月のレディースチャンピオンでも頑張りたいです」。