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5月7日にボートレース宮島で始まるGⅡ「レディースオールスター」は、若手にも注目株が集まった。トークショーでお馴染みの野田なづきは11位、野田彩加は14位と、B1級の中では1、2位となる票数を集めた。ただ、以前は人気先行型の印象もあったが、舟券絡みが増えてしっかりと勝率を上げてきている。前回大会に続いての出場となる神里琴音は当地がデビュー初1着を挙げた思い出の水面だけに、思い入れは強い。神里同様、井上遥妃と宇恵有香も連続出場。結果でファンに恩返しがしたいところだ。
大会デビューを果たすのは戸敷晃美、平川香織、米丸乃絵、大久保佑香、寺田空詩。そのうち、戸敷以外の5000番台の4人を深掘りする。
平川は2018年のデビューから右肩上がりで勝率を伸ばしてきたが、ケガによる戦線離脱。だが、23年後期に勝率5.54を残してA2級に初昇格。24年前期は5.70と、順調に成長を続けている。昨年は4月住之江でのデビュー初優出を含めて年間5優出。今年は2月多摩川、3月宮島で優出し、当地では6コースから2着に入線した。まさに伸び盛りの23歳は、初Vも視野に入れている。
米丸は握りっぷりの良さに定評がある。師匠・永田啓二の教えもあり、今年になるまでインには入らず、センターからのスピードターンを磨いた。その甲斐もあってか、24年前期勝率はイン戦をこなさず5.02。今期勝率(昨年11月)は5.89で、A2級初昇格も決まっている。
埼玉支部から初出場がもう一人、大久保だ。A級昇格はおろか優出も果たしていないが、23年後期から24年前期にかけて勝率はプラス1.47と、一気に跳ねた。1着のほとんどは1~3枠時に限られているが、1枠の回収率は何と124.9%。イン1着率は46.2%と高くないが、逃げるとオイシイ選手だ。
最後は寺田。SGレーサー・寺田祥の娘として鳴り物入りでデビュー。デビュー後はかなり苦戦を強いられ、水神祭までも1年1か月を要したが、そこから激変。あれよあれよと勝率を上げてくると、今期勝率は4点台に突入した。さらに当地は2月のヴィーナスシリーズ予選で5度の舟券絡み。初めて準優進出を果たした水面でもある。好イメージを武器にフレッシュさをアピールしたい。
当地は瀬戸内海に面する海水面。潮位差が非常に大きく、干潮時はほぼ静水面だが、満潮になるとうねりが出やすい難水面へと変貌する。また、満潮時は1Mに向かって追い潮、干潮時は1Mに向かって向い潮になる。そのため満潮時はイン有利に展開。出足や乗り心地がきている選手は買いとなる。
当地における女子戦のイン1着率は全国平均(49.7%)よりも高く、比較的イン優勢と言える。その他のコースに大きな差はないが、4~6コースが全国平均より高いことは押さえておきたい。
現行エンジンは昨年の10月中旬から使用し、今大会を迎えるころには半年以上が経過している。気温も上がって相場の変動も気になる頃だが、現在は断トツの動きを見せる絶対不動のエース機は存在しない。それを証明するかのように、過去の優勝戦結果を遡っても3月中旬時点で2度優勝したエンジンは存在しない。
伸び傾向の強いエンジンが多いのも特徴的。11号機、62号機、76号機あたりは実戦足の良さが目立つが、伸びるエンジンと対峙した際にはS後に出られて展開を悪くするケースも多々見られる。そのいい例が3月に当地で行われたGⅡ「モーターボート大賞」の下條雄太郎。伸び傾向の強いエンジンの最大の強みを発揮した典型的なレース形態で、GⅡ初制覇を達成した。
ただ、2月下旬から3月初旬にかけて行われた「ヴィーナスシリーズ」では、28号機の犬童千秋が優勝。この28号機は力強い回り足を見せていたが、その後に行われたGⅡ「MB大賞」では西山貴浩が仕上げに苦戦。この一連の流れを見ると、女子戦の場合は特別な評価が必要かもしれない。
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