長野壮志郎が大荒れのシリーズを制して今年2度目のV

ボートレース芦屋の「DMMボートちゃんねる杯」は最終日の17日、12Rで優勝戦が行われた。 V最短は1号艇の飯島昌弘だが、パワーでは4号艇の岩永雅人で、両者の一騎打ちムードだったこの一戦。岩永はトップSを決めていた展示では楽々まくれそうな気配を見せたが、本番ではカド受けとなった3号艇の春園功太が唯一の0台と気迫の踏み込み。岩永を止めて先マイに持ち込んだ飯島の懐へ準優と同じく全速まくり差しを突き差してバックではわずかに舳先をかけた。

ただ、そこで決着とはいかず、さらにその内に黄色いカポックが迫ってきた。長野壮志郎が春園に止められて差しに切り替えた岩永の頭を叩きながらまくり差し。春園が飯島に対して、長野が春園に対して内から1/5艇身ほど艇を合わせ、3艇で2Mになだれ込む。窮屈な長野の先マイは流れてしまい、春園がクイックターン。飯島は2艇を行かせての差しを選択。2周ホームは内に飯島、外に春園で、前にいた春園が1Mまでに内を強引に締めていく。春園が流れ、飯島がスピードを失うと、一度は後退した長野が角度を付けてズバッと差し込む。長野がそのまま2周2Mを先取りしてついに決着。2連単5-3は9,000円(22番人気)、3連単5-3-1は28,650円(73番人気)と大波乱だった。

準優進出戦では節一パワーで予選トップ通過の岩永が敗れ、準優ではイン戦の信頼度が高い永田啓二が敗退。優勝戦も1号艇の飯島が敗れるという大荒れのシリーズを制した長野は、1月福岡に続く今年2度目の優勝。当地では2013年9月以来の優勝となった。

優勝戦の結果はこちら 芦屋12R