浜名湖
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「もう1回賞金王が獲れたら」と年末大一番へ峰劇場が開幕の予感/浜名湖モーターボート大賞
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ボートレース浜名湖のGⅡ「MB大賞 天下無双!群雄割拠浜名湖の陣 地区対抗戦」は30日に終幕。 今節は今年4月に津周年を制した峰竜太、6月に蒲郡周年で優勝した吉田拡郎、既に今年5V達成と絶好調な重成一人、7月の唐津GⅡで全グレード制覇を達成した山口剛ら豪華なメンバーが集ったシリーズだった。
山口が初戦で不完走失格、負傷帰郷となってドリーム戦のメンバーが入れ替わるアクシデントはあったものの、主役と目された面々は多くが活躍。地元勢では坪井康晴、河合佑樹、若林義人、金子萌の4名が準優入り。金子と河合は優出も果たし、優勝こそならなかったものの地元ファンの目の前で大健闘を続けた。 エンジン的に注目されたのは前述の金子のほか、丸野一樹や大澤風葵、岡村仁や石田政吾らが評判モーターを手にした。岡村や丸野は評判ほどのパワーは引き出せず、特に岡村は大苦戦を強いられていたが、大澤は準優出、石田は優出と完全にエンジンを味方につけて波乱のお膳立てをする場面も目立った。 また、優出こそならなかったものの菅章哉もお家芸のチルト3度を駆使して強攻戦を連発。まくりが決まったのは節間で2回にとどまったものの、2日目のドリーム戦や準優10Rはいずれも菅の仕掛けが引き金となって万舟決着。ファンの期待にはしっかり応える働きぶりでシリーズを盛り上げた。
シリーズそのものは峰と吉田の2名が牽引。予選得点トップ争いから優勝戦までは2人のデッドヒートが今節の焦点であり続けた。最終的に優勝戦1号艇を手にしたのは吉田の方だったが、仕上がり的には峰の方が上位。準優後には「強い時の感じに戻ってきている。優勝を狙っていく」と心身ともに充実していることをアピールしていた。 優勝戦本番では吉田が1M先マイには成功したものの、差した峰がバックで舳先を届かせて有言実行のVを達成。表彰式では2階のギャラリーまで詰め掛けた大勢のファンと喜びを分かち合い、今後の活躍にも意欲を見せていた。 また、前述の好エンジンを駆る面々や菅の活躍もあったが、シリーズは終始3~5メートルの向い風が吹き続け、波乱の決着も目立った。3ケタ配当の決着が節間で8本にとどまったのに対し、万舟決着は計19本という結果が今節の荒れぶりを語っている。 今節はスター選手の活躍とともにレース自体も充実した内容のものが目立ち、夏の東海を盛り上げるシリーズとなった。
優勝者・峰竜太のコメント
「久しぶりにたくさんのファンの中で優勝インタビューができた。(本番の差しは)このタイミングで握れば届くってイメージどおり。(舟足は)特訓の時からたまたまストライクゾーンに入って、伸びもきていた。5日目はなかった足が今日はあった。(差しが)あと5センチ届いていなかったらヤバいって思っていたけど、あと5センチはファンの声援が届かせてくれたと思う。最近、調子はすごく上向いている。与えられたシリーズを優勝するのが僕の使命だと思っている。その上で理想はもう一回、賞金王を獲れたらドラマチックな僕の物語ができる」