地元連覇がかかる鎌倉涼が1枠だが、狙い目が多い最終決戦！/住之江ヴィーナスシリーズ

ボートレース住之江の「2023モーターボートレディスカップ(VS第8戦)」は21日、準優勝戦が行われた。

9Rは上田紗奈がインから先に回るも、清埜翔子が差し切って優出一番乗り。上田は2着を死守して優出を果たしたが、初の準優1号艇はほろ苦い経験となった。10Rはイン落合直子がコンマ10のスタートを決めるも2、3コースがヘコむ形となり、4カドから攻めた大石真央のツケマイが決まった。内からうまく残した遠藤エミが道中追い上げて大石に迫るも、どうにか粘って先頭を守った。

11Rはシリーズリーダー鎌倉涼が先マイで圧勝。1号艇が連敗する嫌な流れの中だったが、それを感じさせない見事なイン逃げだった。中村かなえ、薮内瑞希、西橋奈未による2着争いは、2Mを冷静にさばいた薮内が抜け出して決着。この6名が優勝戦に駒を進めた。

絶好枠を獲得した鎌倉は昨年6月のシリーズでもVを飾っており、今回は地元連続Vに挑戦。「課題だった乗り心地はまだ万全ではないけど、方向性が見えて改善はしてきた。足は変わらずいい。上はいるけどバランスが取れて中堅上位ですね」と仕上がりは上々。「インからのSも大丈夫。周りは気にせず、あとは自分の問題ですね」と気持ちを入れ直した。

しかし、当地で行われる女子戦はデビュー初Vが多い傾向にある。今回デビュー初Vがかかるのは大石、上田、薮内の3選手だ。仕上がりも上位で、初Vのチャンスは十分と言える。さらに2枠には当地でデビュー初Vを決めた清埜。自他ともに認める当地巧者で、この相性は不気味だ。もちろん5枠に構える遠藤も侮れない。優勝戦に入ると機力はやや劣勢だが、SGを制した豪腕でねじ伏せるシーンもあり得る。鎌倉の有利は揺るぎないが、優勝戦はどの選手からでも買える面白いレースとなりそうだ。

優勝戦の出走表はこちら 住之江12R