湯川浩司が逆転での予選トップ通過に向けて上々の手応え

ボートレース浜名湖の「スポーツ報知ビクトリーカップ」は9日に2日目を開催。前日までは雨の予報もあったが、曇天ながらも持ちこたえた状態でのレースとなった。ただ向い風が強く、湿度も高かった影響もあってかインは受難の流れ。インは道中抜きでの2勝はあったが、逃げの決まり手は0。まくり差しが6本、道中抜きが3本、差しが2本でまくりが1本という結果に。配当的には万舟券が3本で、5、6千円台の中穴配当も多かった印象だ。

予選ラストを前に、オール2連対の活躍を見せるのは深澤達徳、湯川浩司、中野希一に3戦オール2着の西山昇一。得点率トップは深澤で僅差の2位に湯川、そして中野が3位。西山は現在5位タイという状況だ。4戦3勝の笠原亮に、軽快な出足を武器にオール舟券絡みの西川新太郎も優出圏内につけている。

まずはトップの深澤だが「島川(海輝)くんのおかげ。ノーハンマーだけど出足、二の足がいい」と機勝率以上の舟足を見せている。ただ、予選ラストは後半に6枠の試練。今節は短期決戦で1度の大敗が致命傷となるだけに、まずは2枠からの前半6Rで上位着を取った上で、余裕を持って後半戦に臨みたいところだ。一方、2位の湯川は「回り足を求めたらピット離れがきました。手前はしっかりしてると思います」と上々の手応えの様子。今節は枠番よりも内のコースを取り切りながら、スリット後も巧みにさばいている。3日目は4、1枠からの戦い。前半戦をうまくまとめれば逆転予選トップの座がグッと近づく。

ボーダー付近を巡る攻防も激化必至だが、注目の存在となるのは女子レーサー達か。現在9位の落合直子は、前半で笠原らを相手に4号艇から白星で「笠原さんよりも足は良さそう」と舟足に好感触。また11位タイの高田ひかるも「伸びはトップクラスだと思う」とらしい舟足に仕上がってきている様子。また、明日6、5枠からの戦いとなる同13位の堀之内紀代子は3日目の番組を確認すると慌ただしく調整作業へ。「伸びるかどうかはわからないけどチルト3度の調整はしてきました」とのことで、その直前気配には注目が集まる。