児島
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浜崎準也、中山将の同期コンビが準優12Rで波乱の立役者となるか
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ボートレース児島で開催中の「マクール杯~第4回児島巧者決定戦~」は23日に4日間の予選が終わり、準優へ進出する18選手が決定した。3日目までの4人に加えて、4日目は島川光男と古賀繁輝が負傷帰郷。ボーダーは5.67まで下がり、3日目終了時点で30位タイだった中山将が18位に滑り込んだ。
得点率トップは初日12R「マクール選抜」1着からシリーズをリードし続けた岡村慶太で、予選最後の11Rもキッチリと逃げた。しかし4日目の7Rでは2コースから差した中山がシリーズリーダーの岡村を相手に白星を奪取。岡村は2着に敗れた。同じ7Rでは島川が古賀と接触して転覆。この事故が原因で島川は12Rを欠場して帰郷しており、この一連の流れが得点率の順位を決定づけた。
5艇立てとなった12Rは3号艇の森永淳が2コースへ。前半レースで5着に敗れた森永は、「伸びよるけど、全然乗れ~ん」と頭を抱えていたが、12Rはチルトゼロをマイナスに下げて調整。インの渡邉和将を差し切って白星を飾り、3位で準優1号艇を手にした。一方、渡邉は初日12Rに続き、4日目も12Rの1号艇で2着に敗れている。
トップ通過を果たした岡村は「ぶっつけのペラで行ったが、掛かりと立ち上がりは良かった。今のペラなら自分に合う掛かりと進み具合。準優もこれかな」と先を見据えて調整を行っていた。岡村の1位はパワーではなく、技で勝ち取ったもの。緻密な調整力とコース不問のさばきで着順をまとめてきた。
そんな岡村にとって、2日目12Rの2着と4日目7Rの2着は悔しい内容と言える。何しろ3日目まで圏外にいた中山に先着されたのだ。現在B級の中山だが、7月からはA2に復帰。今期も2優出と好調で、実質はA級だろう。よく言われることだが、勢いに乗った18位は怖い存在だ。12R終了後、18位での予選突破を知らされた中山は、「らしいですね」とニッコリ。3日目まで成績が振るわなくても、誰よりも詳しく足色についてコメントしていたのは中山だ。勢いのある18位の優出率が高いと聞き、「よし、逆襲だ!」とやる気をみなぎらせた。
そんな中山に、同期の浜崎準也が「金児隆太は18位で準優に乗って、準優は6コースからまくり差しで1着。優勝戦前にペラが壊れて、新ペラで優勝戦は2着だった」と話していた。それは、当地4月戦での出来事。準優12Rで6コースの金児がまくり差しで突き抜け、3連単は8万6千円台の波乱となった。優勝戦はデビュー初優出の栗原直也が1号艇となったが、スロー進入がもつれにもつれ、2号艇ながら4カドまくりに出た大峯豊が優勝。急きょ新ペラを調整した金児は惜しくも2着となった。最後まで何が起こるか分からない、今年の当地を象徴するシリーズだった。
そんな話で盛り上がっていた浜崎、中山は揃って準優12Rに出場。シリーズの主役であるインの岡村にダッシュ戦で挑む。字は違うが、4号艇にはカネコ(金子和之)がいる。113期の浜崎と中山は、無念の予選落ちとなった同期の金子萌の思いも背負う。何かがつながっている気がする準優勝戦。果たして、ドラマは起こるか。