早々と6枠を克服した新開航が納得の仕上がり

ボートレース常滑の「サンケイスポーツ杯」は2日に初日を迎えた。メインの12Rドリーム戦は、人気を集めた地元の杉山正樹が逃げ快勝。初戦は展開に泣いたが、追い上げて2着。初日2、1着なら上々の滑り出しと言えるだろう。「伸びは少し甘いかな。重いなりに出足は少しよくなっている。エンジンなりの感じだけど、ドリームは回転が合っていたような気がする」と威張れるようなエンジンではないが、調整は外していない。2日目以降も期待が持てる仕上がりだ。

ドリーム2着の新開航は、そのレースぶりに目を引かれた。特に前半戦はピット離れで4カドを奪って白星と、6枠をあっさり克服。「内側の2人が体重のある方だったので、ピット離れで出ればいいな、と思って回していった」と狙い通りの展開。ドリーム後は「良さそうですね。2走してみて、出足、伸びどっちの足も良さそう。この感じを外さないようにしていきたい」と、機力の裏付けもあったようだ。

3着の田頭実の気配もグンと上昇。前半戦はインを奪うも、S遅れからまくられて後方へ。それでも3着には追い上げた。「常滑が久しぶりのせいじゃない。調整もSも湿気が原因でつかみづらかった」とすぐにペラ室へ駆け込んだ。するとドリーム戦はコンマ10のトップS。「前半より良かった。杉山より行き足は良さそうで、新開とは一緒くらい。バックは仲谷颯仁より少し良かったかな。また天候が変わると思うし、調整していく」と機力比較を話した。