まさかの逆転劇！堀之内紀代子が連勝発進

ボートレース江戸川のGⅢ「オールレディース 江戸川女王決定戦KIRINCUP」が、30日に初日を迎えた。南の追い風が昼過ぎから強くなり、9Rからは安定板を装着。11Rからは周回短縮でのレースとなった。

そんな中で行われた初日注目の江戸川選抜は、原田佑実、堀之内紀代子、長嶋万記、深川麻奈美、永井聖美、清埜翔子で争われた。スリットではチルト1度の堀之内紀代子が2コースからコンマ09と、唯一の0台スタートを決めた。スリット後も伸びていって、インの原田を飲み込んで1Mはまくり先制。しかし間隙をまくり差した長嶋がバックで首位に踊り出る。堀之内は2Mで差し返そうとするも艇が波でバタつき、後続の原田と深川がこれを回避しようとして減速。その際に深川はエンストしてしまった。(原田はこの接触で負傷帰郷)。事故艇が出て、上位態勢は決着かと思われたが、2周バックで逆転劇が起こった。先行する長嶋に対して、内から追い上げてきた堀之内が波水面とは思えないほど豪快な伸びを披露。長嶋を捕まえて、そのまま1着を勝ち取った。

勝った堀之内は前半6枠戦も鮮やかなまくりで制して初日連勝。レース後は「選抜ではスリット後に少し伸びる感じも出ていた。ただ、ターンが全然違う方に行ってましたけどね」と苦笑いしながら、機力について語っていた。僅差で敗れたが、長嶋も初日は1、2着の好発進で「安定板が着いても大丈夫だったし、回りやすい。足は悪くないし、しっかり乗れますよ」と調整の順調さをアピールしている。

予選組では、大豆生田蒼が好枠2戦で2連勝の活躍。地元の若手・中村かなえも力強い伸びを活かして2、2着の2連対スタートを決めている。