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「児島キングカップ開設71周年記念競走」もいよいよ最終日。このコーナーで何度もお伝えしたように、当地には絶対エース機が存在しない。2連対率上位機が平凡な足色だったり、低勝率機が乗り手次第で上位級の動きを見せる。それは、優勝戦メンバーのエンジン勝率を見れば明らかだ。43%の上位機は片岡雅裕だけで、予選トップで優勝戦1号艇を勝ち取った島村隆幸は26%、予選3位で2号艇に収まった吉川元浩は23%。毒島誠、篠崎仁志、池田浩二は30~32%だ。島村と吉川のエンジンは今回が初優出だが、優勝戦の中で「上位級」とコメントしたのはこの両者だけ。キャリアボデー、ギヤケースの交換に着手した選手も多かったが、島村と吉川はプロペラの調整のみで足を仕上げている。準優勝戦はホーム追い風に急変したことで、まくり屋の菅章哉と水摩敦は不発。12Rは上田龍星がフライングに散り、1Mで転覆。穏やかな水面でスピードバトルが繰り広げられた予選とは雰囲気が変わっていた。
実は、準優前にその兆候があった。9Rは6コースから差して先頭に躍り出た深谷知博が2Mのターン後に振り込み、後続の吉田俊彦ともつれ合う事故が発生。準優のS展示を控えた選手から、「うぉ~」と声が上がり、吉田はレスキューで医務室へ直行。「選手負傷」のアナウンスが流れ、ピットに緊張感が走った。ケガの状態が心配されたが、吉田は右腕をかばいながら同期の柳沢一に合図。どうやら大事に至らなかったとホッとした。負傷帰郷の手続きを済ませた吉田が帰り支度をしていると、そばに深谷がやって来た。色白の顔が青ざめている。そんな深谷に吉田は、「だから、気にせんでええって。言うたやろ、なっ」と笑顔。他地区から問い合わせがあった事故レースだが、負傷した吉田が、深谷の心痛をいたわっていた。深谷は最後までしっかりと取材に応じ、最終日の1走に臨む。2人とも紳士的だった。水面では火花バチバチのボートレースだが、戦いが終わればノーサイド。互いを思いやるシーンに胸を打たれる。
波乱の準優を勝ち上がったメンバーは、4月の宮島周年Vを含め目下5場所連続優出中でV4の島村が1号艇。2号艇から6号艇にSGタイトルホルダーがズラリと名を連ねた。池田はSG優勝10回、毒島は当地のダービーを含めSG優勝は7回だ。吉川はグランプリを含めSG優勝4回。改めて驚いたのは、GI優勝20回という経歴だ。前回のGI優勝が2020年11月の福岡周年であることから分かるように、近況は華々しい活躍はしていない。だが、今もなお兵庫支部のエース格。GWの尼崎では優勝を飾っている。優勝戦は、島村ばかりに目が行く。今節の戦いぶりを見れば当然だ。昨年はSG初出場のグランプリシリーズで優出を果たし、今年はGI初優勝。グランドチャンピオン、オーシャンカップとSGへの道も開けている。毒島と池田の機力がひと息だけに、島村のVは有力だ。だが、今回はどうしても吉川の存在が気になる。50歳の今、吉川にはまだ果たさなくてはならない役目がある。戦いの場に戻ってくることができなくなった仲間たちのために、これからSG戦線に挑む後輩たちのために、今この時を生きている。そんな覚悟をヒシヒシと感じる。準優のように追い風が吹けば、差しが決まる水面だ。優勝戦は島村と吉川の一騎打ち。若手とベテランの名勝負にご期待を!
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