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4日間の予選が終わり、準優進出18選手が出揃った。絶対エース機不在の今大会、予選1位は2連対率26%のエンジンを乗りこなした島村隆幸。初日に平尾崇典、3日目に松井繁のイン戦をまくりで破り、内枠の4日目に1、2着。堂々たるレース内容でトップの座を勝ち取った。予選最後に12Rの6号艇だった西村拓也は激戦をさばいての2着で2位通過。9Rで2コースから差し切り得点率7.67とした吉川元浩が3位で準優1号艇を手にした。初日連勝、2日目のドリーム戦2着でスタートダッシュを決めた井口佳典はポイントを落として4位。初日ドリーム戦の1着後は足踏み状態が続いた毒島誠が4日目12Rでまくりを決め、5位通過で準優2号艇に収まった。
得点争いは予想通りの混戦となり、2Rでは重成一人が不良航法のため減点を取られて脱落。4Rは3着以内が条件だった藤原啓史朗がまさかのS遅れで予選敗退。7Rは吉田俊彦、8Rは下出卓矢が勝負駆けメンバーを相手に逃げ切り、これによりボーダーが下がった。7Rで6着の稲田浩二は得点率6.00。8Rでは池田浩二が6コースから4着で得点率5.83まで下降した。平尾が負傷欠場した9Rは守屋美穂と関浩哉が3着争いを繰り広げ、ゴール前で伸びた守屋に軍配。得点率は守屋が6.00、関は5.67で予選を終えた。
10Rは1着なら6.00だった岩瀬裕亮が2着に終わり5.60。ここで準優入りの可能性が出てきたのが、11Rで1号艇の菊地孝平。1周1Mは島村が差してバックは並走。続く2Mは菊地が差し返して、島村を捕らえた。やや島村がリードする状態で迎えた2周1M、島村を牽制しながら全速で内を旋回した菊地が逆転。1着をもぎ取った。「1Mは手が離れてしまい差されたが、2Mはワンチャンあると思った」とキレ鋭いターンでシリーズ初勝利。12Rで1着勝負の中島孝平が3着となり、上位着順差で菊地が18位に滑り込んだ。「悪い流れのままフライング休みに入りたくない」と残る2日間の戦い方を考えていた菊地だが、準優入りが決まるや表情は一変。「準優に乗ったら当然1、2着を狙う。ファンの皆さんを喜ばせるレースをする」とキッパリ。「がーすー(菅章哉)か水摩敦が内にいないかな~」と伸び仕様の2人の順位を気にしていたが、同じレースでないと分かるや「なら、自力で行く」といつもの菊地ワールドで取材陣の注目を集めた。
準優10Rはチルト3度の菅、準優11Rは2日目に6コースまくりを披露している水摩が3号艇で3カドもあり得る。準優12Rはイナダッシュこと稲田が4カド戦。6枠の菊地はマークもできるし、足が仕上がれば自力攻めもできる。勢いのある予選18位の優出率は高い。しかも実績は断然だ。当地周年4年連続優出を目指す菊地の頭脳プレーに要注目。
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