鈴木勝博がカドからドリーム戦を制した

ボートレース常滑「常滑市長杯」は12日に初日が行われた。初日メインの予選ドリーム戦は、鈴木勝博が4カドからコンマ03のSを決めてまくり快勝。前半レースは競り負け4着に、「怪しい。1周1マーク入ったと思ったけど…。BSは戸塚(邦好)君の外に出したら内に追いつかれる見え方だった。取り付け含めてもう一回考える。手前ばかりじゃなくて、直線のセッティングも考えないといけない。最近の中では一番、乗ってて出てないと感じた」と厳しいコメント。しかし、そのコメントの中にヒントがあった。予選ドリーム戦はチルトを0にして伸び調整。それがピタリとはまり、一気にまくるレースを作り上げたのだ。もちろん、枠番など考えこの後も試行錯誤の調整になるかもしれない。それでもこの白星で勢いをつけ、V争いに加わっていきたい。

2着の三浦永理は赤岩善生の動きを見ての冷静なハンドルが光った。「足は悪くないけど、乗ってて何か違うかな。乗り心地がもう少しですね」と万全とはいかないまでも、あの走りを見れば問題ないし、軽量分も有利に働きそうだ。ベテラン野中義生が5コースからまくり差しを決めて7万舟を提供した。「両サイドに追いつかれている感じがあるが、足はいいのかも…」と半信半疑ながら、この好結果に気分が悪いはずがない。

その他では、中村尊、戸塚邦好、荻野裕介、芹澤克彦が1、2着。中でも機力で目を引いたのが芹澤。「行き足も直線もまあまあで、ペラの調整をしてブレーキの利きが良くなった。エンジン自体も悪くない」と納得の表情を見せた。