児島
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地元・田口節子が意地の優勝/児島ヴィーナスシリーズ第24戦
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〈初 日〉 初日は逃げが3回だけ。差しが2回、まくり差しが1回、抜きが3回、まくりが3回という決まり手。メインの12R・ヴィーナスドリームは4コースカドから鮮やかにまくった土屋南が1着。F2の平高奈菜が2着に粘り、1号艇の田口節子は追い上げて3着。3連単は1万6千円台の好配当となった。土屋は2枠の5R、1周2M鋭く差して逆転。冷静なさばきと豪快な攻めで連勝スタート。2Rで4コースから差し切った勝浦真帆は1号艇の9Rにおいて藤原菜希と大接戦。3周2Mの全速戦で競り勝ち連勝。孫崎百世は4Rで逃げ切り、8Rはまくり差しを決めて連勝を飾った。初日ドリーム組は連勝の土屋の他、F2の平高が2、2着、田口が2、3着。2日目のドリーム組では寺田千恵が7Rで差し切り1、2着。金田幸子は11Rで逃げて2、1着発進。他では福岡泉水が10Rでまくって2、1着、好素性機を手にした角ひとみが2、2着にまとめた。
〈2日目〉 初日のドリーム戦を制して連勝発進の土屋が2日目前半、コンマ01のSで差し切り3連勝。後半の11Rはチルト3度の堀之内紀代子にまくられインから4着に終わったが、4戦3勝で得点率トップに立った。2位の佐々木裕美は7R、2コースからの先まくりで堀之内のまくりを封じ2勝目をマーク。F2でさばき勝負の平高は4走目にまくり差しで白星を飾り3位につけた。初日連勝の孫崎は2日目3着で4位タイ。初日ドリーム戦で5着の西岡成美は2日目まくりと逃げで連勝し軌道修正した。福岡は2、1、3着と上位着をキープ。初日1、2着の寺田は2日目4、3着。安井瑞紀は1、3、2着。黒澤めぐみが3、2、2着。チルト3度で伸び仕様に調整した堀之内は4走目にまくりで白星を挙げたが、内枠の3日目は「普通の女の子に戻る」とシフトチェンジを示唆した。
〈3日目〉 2日目後半、3コースからまくり差しを決めた平高が3日目はまくり差しと逃げで連勝。序盤2日間、鬼門だった12Rの1号艇で逃げ切った。2日目後半から3連勝の平高が3日目終了時に得点率トップに立ち、逃げ1回、まくり2回で3勝マークの佐々木が2位。3連勝後に4、2、2着の土屋は3位にランク。5戦3勝の孫崎が4位に続き、田口は6走目に鮮やかなまくり差しでシリーズ初白星を飾って5位。1走目6着以降、1着1回、2着4回の藤原が6位につけた。寺田は3日目前半で豪快にまくって1着も、12Rは展開不運の5着で7位。8位に中村桃佳、9位に西岡、10位タイに薮内瑞希、安井、角が続き、13位タイは勝浦と黒澤。15位に福岡、16位に若狭奈美子。17位タイには冨名腰桃奈、稲生夏季、小芦るり華、間庭菜摘が6.40で並びボーダーは通常より高め。金田は21位、3日目前半に転覆した堀之内は22位となり準優へ勝負駆けとなった。
〈4日目〉 3日目終了時に得点率トップに立っていた平高にまさかのアクシデント。5Rは2周2Mで振り込み他艇と接触。不完走失格と不良航法による減点15で大きく順位を下げた。得点争いは混戦となり、序盤3連勝後に4着。3、4日目に2着3回、3着1回の土屋が得点率8.88でトップへ浮上。6走目にシリーズ初勝利を挙げた田口は4日目1、2着にまとめ、8.63で2位。まくり差しと逃げで連勝した中村が8.25で3位に続き準優1号艇に収まった。4日目12Rの1走だった佐々木は6着に敗れ8.17で4位。予選最後の12Rで逃げを決めた寺田が8.13で5位通過となった。3日目に転覆した堀之内は9Rで逃げて勝負駆けに成功。11Rでインの平高をまくり切った金田は21位から9位へランクアップ。ボーダーは通常の6.00を大きく上回る6.50となり、減点15の平高が18位。3勝を挙げ、6.50を残していた勝浦は上位着順差で19位に終わった。
〈5日目〉 相次ぐ波乱でヒロインが日々入れ替わった今節。準優は思いも寄らない波乱が待ち受けていた。10Rは6コースの安井がコンマ02のSでまくって出たが、インの中村が応戦。2コースの佐々木が差し、3コースの金田がまくり差しで上位を形成。佐々木と金田が1、2着で優出を果たし、1号艇の中村は3着で準優敗退。11Rは4号艇の小芦がピット離れで飛び出して2コース。インの田口がコンマ04のSで逃走したあとは大混戦。3コースの寺田は全速ターン。差しに回った小芦は振り込んで角と接触。藪内がまくり差しでバックでは好位置につけていたが、1周2Mで差した寺田がホームで伸びて2番手に浮上。角が3着、藪内は4着まで後退した。12Rは堀之内がチルト3度で6コース。西岡が3カドに引き、進入は13カド4265。土屋が逃げ切ったが、1周1Mで西岡と接触し不良航法のため賞典除外。混戦の中、2着に粘った孫崎と3着の平高が優出。優勝戦の1号艇は予選2位の田口が手にした。
〈6日目〉 最終日は快晴。1Rは1号艇の黒明花夢がコンマ07のトップSで逃げ切り一番人気。2Rは1コースからSを遅れた福島陽子が2Mの巧ターンから逆転しシリーズ初白星を挙げた。3Rは藪内がイン速攻で2勝目をマーク。4Rはカド戦の道上千夏がコンマ04のSでまくり差し3連単万舟。5Rは4コースカドから西岡がまくり差しを決めて4勝目。6Rは勝浦が枠主張のインから押し切り4勝目を飾った。7Rは優勝戦進出を逃した土屋が完璧なセンターまくりを決めて白星締め。8Rは内向きに調整した堀之内が逃げて4勝目を挙げた。9Rは機力不足に苦しんだ戸敷晃美がトップSで逃げて2勝目。10Rの選抜戦は福岡がまくり差しを決め、2着に小芦、3着に西岡が続き3連単は2万9千円台の好配当。11Rは準優でインから3着だった中村がコンマ07のSでしっかりと逃げてシリーズを締めくくった。12R優勝戦は、ほぼ横一線のスリット。インからコンマ12の好Sを決めた田口が逃げてV。3コースからまくり差しで続いた寺田が2着。3着に孫崎が続き、金田は4着。平高は5着、トップクラスの足色を誇った佐々木は2コースから6着に終わった。
優勝者コメント・田口節子
「ホッとしている。正直、逃げられる気配はなかった。今節は厳しかった。全部ひと通りやったけど、最後まで思った仕上がりにはならなかった。地元の優勝戦なので気持ちだけは負けない。風もやんで慎重にはなったが、スタートはしっかり入れよう。1コーナーをキッチリと回ろうと思った。準優で(土屋)南があんなこと(不良航法で賞典除外)になったので気持ちは複雑。今年はフライング休みもあり出走回数は少ないが、事故なくいい感じでスタートはできた。フライングをせず、いつも通りしっかり走りたい。地元では気持ちを入れて走っているので、応援して下さい」