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昨年秋口から突如巻き起こった「堀之内旋風」が今年も続いている。堀之内紀代子は1月に鳴門で開催されたオールレディースは3コースまくり、3月には唐津の男女混合戦は6コースまくりで優勝。調整がはまれば手が付けられない状態になる。昨年11月の当地で行われたオールレディースは準優で6コースからまくり切り、予選1位の寺田千恵を撃破。優勝戦は守屋美穂が差し切ったが、堀之内の動向に皆が翻弄されていた。
今や、チルト3度の伸び仕様は堀之内の代名詞。堀之内のあとにプロペラを乗り継いだ男子選手は、「女子選手がこれだけ仕上げるとは、本当にすごい」と感服。日を重ねるごとに完成度を増し、最近は伸び型に叩く時間も短くなっているらしい。他地区ではブイブイいわせている堀之内だが、今年の当地では不発。普通のモーターなら強力に伸びるところだが、今回も伸び劣勢のモーターを引いてしまった。展示タイムはそこそこ出ているが、納得の域には程遠い。それでも、4走目は6コースまくりで1着。3連勝中の土屋南を破り、堀之内ここにありを見せつけた。だが、「いつもの伸びの半分しか出ない」と内枠の3日目は枠なりでポイントアップを狙う構え。取材陣に、「普通の女の子に戻りま~す」と言い残して立ち去った。
堀之内の一撃で連勝が途切れた土屋は、「かなぴ~けど、仕方ない」と直後はしょんぼり。だが、土屋も昨年1月、準優でチルト3にチャレンジして成功させた攻撃派。6号艇の3日目は自身が攻め屋に転じる可能性もある。堀之内がまくった11R、2着に粘ったのが黒澤めぐみ。当地は17年12月以来、5年3カ月ぶりとなるがオール3連対にまとめて準優ペースだ。2日目のクラリスDRは藤原菜希が差して勝利。東京支部のリーダーが反撃を開始した。
初日の選手紹介式では、藤原、黒澤に続いて登場した渡邉真奈美が「今節はお兄ちゃん2人と一緒」と発言。藤原に憧れている渡邉は髪形も体形もそっくり。さらに、ショートヘアの黒澤も同じ系統。黒澤は「私は似てないけど、あの2人は本当に似ている。こうやって3人そろうのは珍しいし、稲生夏季さんもいる」とチーム東京をアピール。東京支部は7人の内、5人がベリーショート。3日目は佐藤ほのかが3R、黒澤が4R、高石梨菜が6R、渡邉が8R、中村かなえが10R、そして藤原が11Rの1号艇。やはり今節は岡山VS東京のムード。3日目の1号艇で東京支部が何人勝つかで勢力図が決まる。3日目は伸び型から内向きにシフトする堀之内と、1号艇の東京勢に要注目!
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