近況好調な酒見峻介がV戦の狙い目

ボートレース江戸川の「第21回日本モーターボート選手会会長賞」は27日、予選最終日が行われた。当地周年の覇者・前田将太は、8R6枠戦を2着でクリア。得点率トップを守って優勝戦1枠へと駒を進めた。4日目は9Rから安定板を装着する荒れ水面となったが、「水面があんな感じになると、どのエンジンでも一緒」と前置きしつつも、「エンジンがいいのも含めて、今節は流れがいい。板が着いた方が直線が良くなっている。周りが悪くなっているのか分からないですけど。レース足が良くて、足は上位だと思いますよ」と話す。更に今節はノーハンマーで、「前操者が石渡鉄兵さんじゃなかったら、叩いていたような強いペラでした。真冬でもやらなんじゃないかなって形」と、石渡の地区選V機に信頼を深めている。

優勝戦のメンバーは1号艇から前田、山本寛久、津久井拓也、奈須啓太、松尾昂明、酒見峻介。最終日は下げ潮と南の追い風がぶつかり、再び水面は荒れそうだ。前田はレース足は完調だけに、荒れ過ぎなければ逃げてVが有望。ただ水面が大きく荒れると、波風強者の山本の差し抜けも十分。津久井は出足系が強力だが、内2艇の牙城を切り崩すまではどうか。奈須はカドから仕掛け勝負で内を揺さぶれれば。松尾は今節持ち味のスタートがさっぱりで魅力が半減している。

穴で面白いのは酒見で、行き足から伸びは節イチクラス。チルト1度に跳ねてのカマシ戦は不気味だ。新期はA1ペースで、「今年はこれで3優出でペースがいい」と絶好調。「スタート全速でいいの行けたら、チャンスはある」と話す。ちなみに副業で「MAKEBODY大池」というパーソナルジム店を経営しているそうだ。その運用資金調達と宣伝も兼ねて、レースにもかなり気合が入っている。穴党の方は一撃狙ってみては。

優勝戦の出走表はこちら 江戸川12R