初日メインの江戸川選抜は前沢丈史の逃げ決着

ボートレース江戸川の「第22回夕刊フジ杯」は3日、初日を迎えた。

初日メインの12R江戸川選抜は前沢丈史、豊田健士郎、塩田北斗、黒崎竜也、溝口海義也、赤坂俊輔の6名で争われた。進入は枠なりの3対3。インからは前沢がコンマ14の仕掛けから、そのまま逃げ切りを決めた。2着は握って回った塩田と、差し込んだ黒崎での2M攻防。先マイ黒崎を塩田が差したが2周ホームでは足の差が歴然。黒崎が外伸びしてあっさり塩田を突き放して2着、塩田は3着に敗れた。

勝った前沢は「今日はスタートが行けてたからね。足は2番の方が伸びていたからね。普通ぐらいはあるのかな」と機力は変わらないが、前半で中段まくりを見せているように、最期の伸びの部分は決して悪くはないムード。2着の黒崎が周年V機だけあってパワーでは評判がいい。黒崎本人も「めちゃめちゃ出ていくわけではないですけど、実戦型でいいと思います。プロペラはグニャグニャしていたのをきれいにした程度。この感じで行きます」と足の雰囲気には納得している。3着に敗れた塩田は逆に「これは酷い、本当に酷い。伸びがなさすぎる。整備したけど変化がない。このままではダメなんで、また何かやりますよ」と、黒崎との足の差に愕然。ピット帰還後は他の選手に「出てないな～」と声を掛けられていた。

主力組の機力評価は、黒崎と溝口は出足系で上位。豊田もスタート展示の行き足はまずまず。前沢もコメントよりは伸びて少なくとも中上の見映え。赤坂は中堅。塩田は談話どおり二速の伸びがなかった。

予選勢では伏兵の日笠勝弘が連勝しているが「出ていないね。直線が絶対的に弱い。海老澤泰行さんに伸びられた。Sでカバーしている。ターン回りは悪い感じしない。ギアケースをやっている」と意外とスタート勝ちで冷静に足のなさはコメントしている。ほかでは佐藤隆太郎が2連対とまずまずの舟出だ。