益田啓司が得意水面で初日連勝/唐津全日本王者決定戦

GI「全日本王者決定戦 開設69周年記念」が開幕した。早朝特訓時は無風の静水面だったが、いざレースが始まると追い風が吹き出す。風は見た目以上にあり、3R以降の風速は6m前後で強め。その影響もあってようやく逃げが決まったのは宮地元輝がイン速攻を決めた6R。

結局、逃げは5本で、差し3本、まくり2本、抜き2本だった。注目の12Rドリーム1stは池田浩二がイン逃げで押し切り人気に応えた。連勝は片岡雅裕と益田啓司で、2日目12Rのドリーム2ndに1号艇で登場の深川真二は山田康二、山口剛とともに2連対にまとめた。 気になる好発進組の機力はどうなのか。ドリームを制した池田は「展示タイムは出ていなかったけどターン回り系に違和感はなかった」と前検で感じていた出足、回り足の良さはある様子。

片岡は内枠の2走を活かして抜きと差しで結果を残した。「感触は前回の方がいい。今回はターン出口の押しに少し違和感がある」。9月一般戦で優勝戦に駒を進めた12号機を再び手にしているが、温水パイプ装着や冷え込みの影響もあってか、気持ち良くターンしていた前回と比べると押し感がイマイチ。ペラ調整で出足系の強化を図る。

益田は「前検は分が悪かった。とりあえず初日に乗ってから考えようと思った。そしたら風の割にターンができた。伸びで山田康選手とか上はいるけど悪くはないみたい」と回転がなじんできたのか掛かりや出足は及第点レベル。今年はGⅢ企業杯を含めて、当地は3節走って全て優出。今年の1着数は112回で「今年は本当に良くやったと思う」。今節後にF休みに入る益田にとってはラストシリーズ。結果を残す水面で2022年の集大成としたい。