予選突破を目指す地元メンバー/常滑ボートレースダービー

3日目終了時点で8.00で得点率トップに立ったのは福来剛と菊地孝平のふたり。まずは福来。「ターンの押す感じが良かった。引き波をスムーズに越えられるようになってきた。色々な方にアドバイスをもらって、常滑のエンジンの調整の仕方が理解できた」と。今月初めに当地に来た時には、エンジンを仕上げられず未勝利で終わっている。しかし、このSGという舞台でしっかりと修正してくるのはさすがだ。一方の菊地は自信満々の仕上がりだ。「中へこみだったので1マークは差される可能性もあったので用心して回った。足はいい思いますよ。Sは全速、このタイミング(コンマ08)でつかんでますよ。舟の返りもいいし、足の上積みを望むことなくキープでいける」と。残るは6枠だけだが、準優1枠獲りへ視界は明るい。

僅差で3位馬場貴也・4位関浩哉と続く。今節は新ペラからのレースだった馬場だが、日ごとに仕上げて現状は上位の足に仕上がっている。「全体にバランスが取れて納得のいく仕上がり。ターン回りも最初に比べたら良くなってる。いいレベルで仕上がってると思うし、あとは自分が集中していくだけ」。関は初日からトップ級のパワーを維持している。「エンジンにパワーがあって、前節の平和島と仕上がりは似ている。レース足がいい。2日目は回転止める調整してSのしづらさがあったけど、今日は回す調整で起こしも問題なかった。乗り心地もいい」と3拍子揃った強力足だ。

一方、地元の5人は全員が予選突破のチャンスを残している。池田浩二が12位、赤岩善生が15位タイ、本多宏和が19位タイ。平本真之は1走1着勝負。磯部誠は2走で16点以上が必要だ。一番厳しい勝負駆けはやっぱり平本。残す枠は6枠、本人も思案顔だ。「整備したけど、足はそんなに変わってないかな。今は引き波のないところを回っているから…。2周目、3周目と気になるところはあった。今は無難な形でいったけど、ペラの形は変えるつもり。求めるのは2日目前半、1マークをまくり差した足。コースは出たとこ勝負でいく」。できることは全てやりつくし、天命を待つ心境だろうか。