圧巻のパフォーマンスを見せた新開航/常滑ルーキーシリーズ第17戦

2日目圧巻のパフォーマンスを見せたのは新開航。前半レースは1マーク回った時点では2着接戦の位置だったが、2マークで競り落とすとそこから先頭艇を追いかける。すると2周1マークでスーパーターン。前を走る堀本翔太もミスらしいミスはなかったが、それでも新開が一気に抜き去った。

迎えた後半12RはインからトップSを決めての逃げ。今節はSで苦しむ選手が多い中、勝負の1号艇はキッチリと踏み込み押し切った。「前半はチルト0度で伸びが良かったので、後半もカドの前田篤哉さんを警戒して0度で行きました。チルトは枠によって使い分けているけど、どの角度でも行き足はいい。1番安定しているのは0度かな？伸びもターン回りも良かったので。上位の足だと思います」。枠番毎に調整を変えるクレバーな面も見せれば、それを活かすS力にターン力と全てにおいて新鋭離れ。今年8優勝の実力はやはり伊達ではなかった。

下寺秀和・溝口海義也がここまで1、1、2着の活躍。「突出した部分はなくて足は普通くらい。体感に関しては今が一番良かった。現状でも決して悪くはないけど、もう少し行き足やターン回りの部分は欲しい。調整には反応してくれているし、微調整で合わせる」が下寺。溝口は、「前半はS隊形が良くてまくれたけど、行き足は落としていた。キャブを洗浄して後半は行き足は良かったし、ターン回りも悪くなかった。ただ道中で回転が落ちてくるのが気になる。外周りと燃料系を点検します」。両者、機力的な後押しがあった訳ではさそう。

機力的に目を引いているのは高岡竜也か。2日目はイン逃げをしっかり決め、ここまで2、3、1着と順調そのもの。「行き足から伸びがいい。遅れても伸び返す感じ。道中は回転不足で1着で走っていても乗りづらさがあったので微調整をしていく。でも、上位に入る足だと思いますよ」なら、シリーズ後半へ向けて楽しみいっぱいだ。