前田篤哉・前田滉・前田翔の3兄弟が揃って参戦/常滑ルーキーシリーズ第17戦

今回が3回目となる前田篤哉・前田滉・前田翔の前田3兄弟が揃ってのシリーズ。長兄・篤哉は今回、ドリーム1枠指名を受けて、Vを照準に定める気合いが入る一戦になる。引いたエンジンは2連対率30％の21号機。お世辞にもいいとは言えないエンジンだが、前検タイムは見てびっくりの6秒64。滉とともに一番時計タイをマークした。「エンジンは普通ぐらいありそう。スリットでやられることはなかった。でもSが届いていないので、起こしが甘いかも。チルトは0かマイナスか、いい方でいきたい。前検は試運転がマイナスで、特訓は0でいった。いつも通りにギヤとペラを見てからスタートします。今節は勝率も上げたいので頑張ります。まずはドリーム戦を逃げることからですね」。A1級キープにも頑張らないといけないシリーズ、気迫は誰にも負けないだろう。

篤哉は起こしに課題があったが、同じ一番時計の滉の気配は本物に映った。S特訓からひとり飛び出す雰囲気があったのだ。「柳沢一選手の優勝エンジンなので、ペラは少し叩いただけ。伸びはそこそこで、行き足が良くSがしやすい。回った感じも悪くなく、バランスが取れている。この感じで行きたい」と早くもOKサインを出す。

翔もふたりに遅れは取れない。前節の浜名湖ではオール2連対で自身初優勝を飾っている。「浜名湖は1号艇で優勝できて自信になりました。やっと、ようやく一本取れましたね。今回も気合いは入れてきました」とやる気は満々。「引いたエンジンは怪しいかな…。今日は触らずに行ったけど、起こしから行き足がない。ターンも違和感しかない。自分好みの足にして行きたい。とりあえず予選を突破しないと。A1級も狙える位置にいるけど、気負いすぎず冷静に行けたら…。自分のペースでレースをして結果を出せたらいい」。機力的には3兄弟で一番頼りなさそうだが、もしかしたら操縦技術は兄弟ナンバー1ではないかと思わせるものがある。少々の機力不足は技量でカバーしてほしい。