前沢丈史が優勝戦のポールポジション

準優10Rは、伏兵・天野友和が3コースからまくり差しで突き抜け。「ツイてましたね。舟が西村(勝)さんに乗っかって、Sして前にいったのが良かった」とラッキーパンチが炸裂した。ただ、機力的には「出足は良かったけど、伸びがずっと足りない。止めても回しても一緒」と微妙な仕上がり。今回が自身33回目の優出だが、「33回…。少ないですね。エンジン出てれば優勝したいけど、ちょっと厳しいかな」と苦笑いしていた。

一方、準優10Rで1号艇だった赤岩善生は2着に甘んじた。「今日(3日目)はペラの調整はできた。エンジンは大丈夫なので、このままでいい。明日(最終日)もペラの調整はする。準優のSは勘通りに行けた」と、こちらは仕上がりに不安はない様子。優勝戦はコース取りから目が離せなくなりそうだ。

準優11Rはチルト2に跳ね上げた下出卓矢が大外まくり一撃。「今は伸びに振り切った。ドリーム戦の時よりは本気の伸び型。スタートの質は完璧だった」と振り返る。優勝戦は2枠。「前付けに来るなら入れるし、いずれにしても伸びで勝負する。コースが取れる伸び型か、取れない伸び型か。そこは展示を見てください」と話した。

準優12Rは前沢丈史がイン速攻で快勝。見事、優勝戦のポールポジションを手に入れた。「舟足はバランスが取れて、中堅の上位級。大きなことはせず、気温と気圧を考えて調整をする。準優のSは速く起こして、様子を見た」と。ここまでトーンが低かった前沢も、徐々に機力評価は上がってきた。ラスト一戦、1枠を活かすことができるか。