田中宏樹が上位の仕上がり！

2日目も風が強く、水面コンディションは悪かった。今節は機力よりも気力の方が重要となっており、強い気持ちで乗りこなしたもの勝ちなレースが多い。

2日目にいい乗りっぷりを見せたのは田中宏樹。ホーム追い風で、潮も追いで1Mはターンが流れやすい状況だったのにも関わらず、3コースからまくって1着を奪った。当地では乗り心地を無視して、伸びに特化させる田中だが、2日目は「グリップ感もありました」と乗りやすかった様子。もちろん伸びも良く、全体的に上位クラスの仕上がりになっている。6コースから2着に食い込んだ松本庸平も好気配。直線、ターン回りともに力強く、エンジンは節一級。「乗りやすいのが特にいい」と不満なく仕上げている。乃村康友は6コースから1着。こちらも「なんか良さそうですね」と笑顔を見せていた。

主力どころは心配な選手が多く、山田哲也は6、5着と大苦戦。「全体的に弱い」とパワー不足を嘆いていた。浜先真範も「相当に出てないですね」と苦笑い。井上一輝は6コースから1着を奪ったが「たまたまで、出足は全然なかった」と手応えは悪そう。大池佑来は本来4走しているはずのところが、中止が重なって2日間で1走のみ。ペラ調整には引き続き苦戦気味で、直線気配は悪くないが、差した時の出足に甘さがあるように映る。

A1選手で雰囲気がいいのは中田達也で、2日目は2コース差しで1着。「いつもタイムが出ない僕でも、展示タイムが出ていた。それに1Mもキャビりながら回った割に前に進んでいる感じがあった」と、新ペラを叩いていい反応が出ている。初日に2走ともレースが中止となり、5、6枠を消化したことになった中田。2枠で勝利し、予選で残す枠が1、3、4。仕上がりもいいなら、シリーズリーダーの座は中田が手にしそうだ。